サプリメントで急性肝障害被害 自然由来サプリでも安全・安心とは限らない理由

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
img_1559283086.jpg

サプリメントを妄信してはいけない

 美容や健康志向のユーザーの購入心をくすぐるフレーズに、「天然成分」「自然由来」がある。ところが、天然や自然の冠を被るサプリメントでも、過信摂取は禁物だ。それをあらためて警告する症例報告を『BMJ Case Reports』(3月25日版)が掲載した。

 報告されたのは、紅麹サプリを摂取して急性肝障害を発症した米国人女性(64歳)。巷で人気の紅麹サプリは、蒸したコメに紅麹菌を混ぜて発酵させ、その菌から作られる。自然なかたちでコレステロールを下げられる効用から、脂質低下薬スタチンの代用として用いられる例が多い。

 実際に、報告された女性もスタチンの副作用を敬遠して、1200mgの紅麹サプリを毎日1回、6週間にわたって服用していた。その結果、肝疾患の徴候(疲れ/むくみ/尿・便色の変化/黄疸症状)に襲われたと報告されている。

「紅麹」が原因で薬物性肝障害に

 前出女性に喫煙習慣はなく、飲酒も晩酌でワイン2杯程度。肝疾患や輸血の既往もなく、直近の渡航歴を持つ周辺関係者もいなかった。患者の肝臓検査を担ったヘンリー・フォード・ヘルスシステムのLize Loubser氏らは、「紅麹」が原因の「薬物性肝障害」だと確信。女性はステロイド薬治療を受け、退院後も毎週の肝機能検査を余儀なくされた。

 スタチンと同様、紅麹にもコレステロールを低下させる活性成分(モナコリンK)が含まれているが、その含有量が規制されていない。「製品によっては測定されていないなどのバラつきがある。自然由来のサプリだとしても、必ずしも安全とは限らないという認識を利用者は持つべきだろう」と、Loubser氏らは警鐘を鳴らす。

胃の不快感の多くは実は「機能性ディスペプシア」という病気
日本初の『胃弱外来』開設」後編:巣鴨駅前胃腸内科クリニック・神谷雄介院長

前編『大病院を転々した末にたどり着く「胃弱外来」 初診から約1カ月で8割の患者の症状が改善』

胃痛やもたれ、むかつきなどの症状があっても、検査の結果異常がないと診断され悩みを抱える患者さんが少なくない。こうした胃の悩みを抱える人たちのために開設したのが胃弱外来。患者さんの多くは新しく認知された『機能性ディスペプシア』や『胃食道逆流炎症』などの疾患だ。その具体的な治療法について話を伺った。

Doctors marche アンダカシー
Doctors marche

くにたち駅前眼科クリニック院長。1986年、東京…

高橋現一郎

近畿大学理工学部生命科学科ゲノム情報神経学准教授…

西郷和真

フィットネスアドバイザー。JT東京男子バレーボー…

村上勇