歯は全身につながっている!虫歯からすべての生活習慣病まで防ぐ食事療法とは?

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多くの生活習慣病は歯と密接に関係している

小峰院長にその具体的な食事療法について聞いていこう。

『自然治癒力が上がる食事 名医が明かす虫歯からがんまで消えていく仕組』(ユサブル刊)

高血圧症
「日本では高血圧の原因は、塩分の摂りすぎとされています。確かに間違いではありませんが、実際に減塩をしても、高血圧が改善しないことも多いのです。そこで私が実践しているのが、歯周病治療にも最も有効なマグネシウムの摂取です。即効性もあるので、ワカメやヒジキ、ノリなどの海藻類、またはナッツ類といった食材から摂り入れるのもいいでしょう。あとは野菜。特に緑黄色野菜に含まれる亜硝酸塩は、一酸化窒素に変化して血管を拡張させ、血圧を下げる作用があります」

糖尿病
「血糖値の急上昇が糖尿病の一番の原因といわれていますが、実はそれだけではありません。糖尿病の原因は、単に糖質の過剰摂取だけの問題ではなく、肉や卵、乳製品などの動物性たんぱく質に含まれる脂肪が筋肉や肝臓細胞に蓄積し、その飽和脂肪酸がインシュリン(インスリン)の働きを悪くしてしまう、というものです。すると、すい臓からインシュリンが分泌されても血糖値を十分に下げることができません。つまり糖尿病予防には、動物性たんぱく質の摂取を控えたほうがいいということになります」

胃がん
「ピロリ菌感染や塩分の摂取過多などが原因といわれている胃がんですが、食事療法としては生野菜と果物がおすすめです。中でもブロッコリーやブロッコリースプラウトはとても効果があり、ブロッコリー1株にはビタミンCがオレンジの2倍、食物繊維は数倍も含まれています。またブロッコリーに含まれるスフォラファンはピロリ菌を不活性化させる作用があるので、ピロリ菌に感染している人はブロッコリーをたくさん食べるといいでしょう」

大腸がん
「日本人に多いのが大腸がんです。やはり食物繊維不足による腸内環境に問題があるのでしょう。一方でインド人には大腸がんが少ないのですが、その理由の一つとして、カレーのスパイスであるターメリックに含まれるクルクミンに大腸がんの進行を抑える効果があると確認されました。また、玄米の胚芽部分に含まれているフィチン酸も有効です」

結石症
「胆石や腎臓結石をはじめとする結石症の原因は、カルシウムの異所性石灰化という現象から起こるメカニズムです。実はこの異所性石灰化が他にも引き起こしていると考えられるのが、アルツハイマーや白内障、顔のシワなどの老化現象です。これらの食事療法として有効なのは、カルシウムの摂取を控え、マグネシウムを積極的に摂ることです」

腎不全
「腎不全に陥る大きな要因は、肉や魚などの動物性たんぱく質の摂りすぎです。これによって酸性化した腎臓を中和するのが、野菜や果物などのアルカリ性食品です。また、大豆など植物性のたんぱく質を摂取した場合は腎臓への負担はなく、むしろ弱った腎臓の機能を回復させる働きが認められています」

 小峰院長が、長年の歯科としての臨床経験から導き出したこれらの事実からも、歯は単なる口の中の塊ではなく、全身とつながった臓器であることがお分かりいただけたのではないだろうか。口の中が健やかだと全身も健やかになるのだ。
(文=編集部)

小峰一雄(こみね・かずお)
小峰歯科医院理事長(埼玉県比企郡)。1952年生まれ。歯学博士。城西歯科大学(現明海大学歯学部)卒。39年前に開業して間もなく、歯を削るとかえって歯がダメになる事実に直面し、以来「歯を削らない、抜髄しない」歯科医師に転向。現在は、ドックベストセメント療法を広めるセミナーを各地で開催するほか、東南アジアにてボランティア活動を展開。

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