連載「暮らしとつながるサプリメント」第10回

歯科医が「生活習慣病」などの予防医療の役目を担う~医療費削減の役割も!

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歯科医院が医療費削減を担う(depositphotos.com)

 歯科医院といえば、むし歯の治療や入れ歯を作ってもらうところだと、大概の人は思っているだろう。

 ところが近年、歯周病とさまざまな内科的な病気との関連が注目され研究が進んでおり、歯科医院が生活習慣病などの予防医療に大きな役目を担えるのではないかと期待されているのである。なかでも「糖尿病」との関連は強く、「歯周病治療により高血糖が改善する」という報告が数多くあげられている。

 歯周病は慢性の感染症で、その細菌が血液中に入り込めば、特に心臓や脳、子宮などでの炎症を引き起こすかもしれないし、唾液に混じって気道に流れ込めば、肺炎を引き起す可能性もある。

 そうした全身のさまざまな病気を予防するという意味で、歯周病の治療や予防が果たす役割は実は大きいのである。

歯科医と内科医の連携を模索

 このことを歯科医師の共通の認識とすべく、セミナーやイベント、執筆などを通じて問いかけている歯科医の一人が、日本アンチエイジング歯科学会の松尾通(まつお・とおる)会長だ。歯科医と内科医の連携を模索している。

 特に糖尿病専門医である西田亙(にしだ・わたる)先生を招いた講演会を歯科界で積極的に開催し、「口腔ケアから、糖尿病の予防と治療」を推進している。西田先生は糖尿病専門医でありながら、自身の医院で患者に歯ブラシを勧めている。

 加えて推奨しているのが「ラクトバチルス・ロイテリ菌」という乳酸菌だ。一般的に乳酸菌といえば、腸内フローラを改善する目的で取るものだと考えるが、そればかりではなく、口内の環境改善にも働き、その殺菌作用で炎症を抑制してむし歯や歯周病、口臭などの予防と改善に一役買うというのである。

後藤典子(ごとう・のりこ)

ジャーナリスト、一般社団法人日本サプリメント協会理事長、農医連携ユニット理事。同志社大学文学部卒業後、編集プロダクションを経てジャーナリストに。政治・経済評論をテーマにした取材・執筆を主軸としてきたが、サプリメントの取材をきっかけに市場の歪んだ情報の蔓延に義憤を感じ、生活者のための公正中立な情報の必要性を痛感。2001年、NPO日本サプリメント協会を発足、中立な情報機関として活動を始める。書籍の発刊や、新聞、雑誌、テレビ、ラジオなど、マスメディアにおいて執筆・評論・コメントを行うとともに、生活者や企業を対象とした講演活動を通じて、ヘルス・プロモーションの啓発に努める。現在、農と医をつないで健康と食の問題を検証するプロジェクト「農医連携ユニット」に関わるとともに、「日本サプリメント協会」を通して生活者の健康リテラシーを向上させるための情報活動を行っている。

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後藤典子
がんになってもあきらめない妊活・卵巣凍結 費用は卵巣摘出に約60万円、保管は年間10万円
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がん患者への抗がん剤による化学療法は妊孕性(妊娠のしやすさ)を低下させる。がんにより妊娠が難しくなる患者を支援するため、2016年4月に「医療法人社団レディースクリニック京野」が、治療前に卵巣を凍結して保存しておく「HOPE(日本卵巣組織凍結保存センター)」を設立すると発表した――。医療法人社団レディースクリニック京野理事長の京野廣一医師に卵巣凍結の仕組みについて訊いた。
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