米国で性感染症(STD)が4年連続で拡大! 耐性化で淋病が治らなくなる!?

この記事のキーワード : 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

性感染症の拡大の原因は?

 STD拡大の要因には、特に若年層での検診や性教育が不十分であることが考えられると、専門家らは指摘している。

 また、連邦政府は近年、STD対策の財政支援を縮小してきたが、こうした支援縮小後にSTDの急増が認められていることも分かった。

 NCSD(National Coalition of STD Directors)の理事を務めるDavid Harvey氏は「州や地域の保健局は、事実上15年前の半分の予算でSTD対策を講じている」と述べている。

 淋菌は長きにわたって各種抗菌薬に耐性を獲得しており、米国では現在、セフトリアキソンが淋菌に高い有効性を示す唯一の抗菌薬とされている。

 2015年以降、淋病治療にはセフトリアキソンの静脈注射単回投与とアジスロマイシン経口投与の併用が推奨されているが、この併用療法もいずれは効かなくなる可能性があると専門家らは危惧している。

 CDCは医師に対し、患者とSTDについて率直に話し合う機会を持ち、早期発見、早期治療を実現することでSTDの拡大阻止に努めるよう強く呼び掛けている。

日本でも梅毒が急増

   性感染症の拡大は、海の向こうの話ばかりではない。日本でも梅毒の年間報告数が急増しており、2017年には6000人に迫るまできた。急増以前は、梅毒患者の多くは男性だったが、2011年以降は女性、それも若い女性に広がっている。

*関連記事「【閲覧注意】これが梅毒にかかった手の平! 国内で女性の感染者が激増」

 デリケートな病気なため、恥ずかしがって受診しない人も少なくないが、治療しなければ治らない。近年では、医療機関を受診しなくても感染の有無を確認できるキットが販売されており、誰でも購入できる。

 若い人をはじめ、STDに関する知識不足の人が多いことは否めない。自らの感染を防ぎ、他人へ感染させないように配慮すること、その教育と啓発が必要だ。

(文=編集部)

HIVも予防できる 知っておくべき性感染症の検査と治療&予防法
世界的に増加する性感染症の実態 後編 あおぞらクリニック新橋院内田千秋院長

前編『コロナだけじゃない。世界中で毎年新たに3億7000万人超の性感染症』

毎年世界中で3億7000万人超の感染者があると言われる性感染症。しかも増加の傾向にある。性感染症専門のクリニックとしてその予防、検査、治療に取り組む内田千秋院長にお話を伺った。

nobiletin_amino_plus_bannar_300.jpg
Doctors marche アンダカシー
Doctors marche

あおぞらクリニック新橋院院長。1967年、大阪市…

内田千秋

(医)スターセルアライアンス スタークリニック …

竹島昌栄

ジャーナリスト、一般社団法人日本サプリメント協会…

後藤典子