脳を「鍛える&休める」フィットネスで「認知症」を撃退!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

脳疲労を溜めないように、休ませる方法を学ぶ

 仕事に追われていたり、不満を溜めていたりしてストレスが発散できていないと、知らず知らずのうちに脳は疲労を蓄積している。

 脳疲労が蓄積すると、集中力が低下し、注力が散漫になり、イライラしたり、倦怠感を感じるようになる。こうした状況が続くと、脳内の海馬が萎縮してしまい、記憶力が低下する恐れもある。

 またあまり知られてないが、雑念が浮かぶときには、脳内では「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」と呼ばれる脳領域が過剰に活動し、大量にエネルギーを消費しているのだという。

 マルチタスクを続けているビジネスパーソンは、上記のような状況が常態化している人も少なくない。脳は適切に休めることも、ビジネスマンの健康管理では非常に重要といえる。

 「ブレインフィットネス」では、脳を休めるためにどのようなプログラムが行われているのだろうか。

 「マインドフルネス、ヨガ、ブレインエクササイズ、睡眠指導、食事指導を組み合わせることで、脳を効果的に休められるよう指導を行っています。マインドフルネスでは、呼吸だけでなく音や食材を用いてさらに効果を高める試みを行っています。またリラックスするときにスイッチが入る副交感神経を優位にするために、ヨガレッスンも取り入れています」と森下さん。

 「面白いところでは、脳の状態を可視化する取り組みも行っています。脳トレの中には、集中できると飛行機が離陸することで、『あ、自分は今、集中状態にあるんだ』と認識できるゲームがあります。どのような状態が集中状態か理解できるようになると、職場でも意識的に集中状態へ持っていくことができるようになります。反対にいえば、意識して集中状態を外すことができるようになるので、ストレスケアをすることにもつながります」

 もちろん、食事や睡眠指導も並行して行っている。

脳を「鍛える」効果と「休める」効果

 では、利用した人は、どのような効果を体感しているのだろうか?

 脳を「鍛える」側面としては、「判断力のスピードや睡眠の満足度があがった」「段取りよく物事を進められるようになった」「あきらめていたものに、チャレンジするようになった」「会話の反応や、単語が出てくるスピードがあがった」などの声が寄せられているという。

 脳を「休める」側面としては、「睡眠時間や食事の摂り方を意識することで、帰宅後の疲労度が軽くなった」「プレゼン前などにマインドフルネスを行うことで、気分転換ができるようになった」「仕事がうまくいかないことがあると怒ってしまうことがあったが、今は落ち着いて対処でるようになった」などの効果を感じているという。

 人生100年時代――。現在あなたが中年期だとすると、あと数十年は脳を使っていくことになる。認知症予防も、中年期からのケアが肝心だ。あと数十年間、脳に良いパフォーマンスを発揮して働いてもらうためにも、こうしたプログラムを利用して、自分の脳と向き合ってみるのもいいかもしれない。
(取材/文=渡邉由希・医療ライター)

※脳トレーニングジム「ブレインフィットネス」(https://brain-fitness.jp/)

睡眠障害治療の新たな幕開け!個人に必要な睡眠の「量」と「質」を決める遺伝子を探せ
インタビュー「睡眠障害治療の最前線」後編:筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構・佐藤誠教授

前編『『人間の「脳」は7時間程度の睡眠が必要! 本当のショートスリーパーは100人に1人程度!?』』

ひとくちに睡眠障害といっても、さまざまな症状がある。1990年代後半から脳内に眠気を誘う「睡眠物質」を探す研究にスポットライトが当たり、2018年からは睡眠の質と量を決める遺伝子の解析も進められている。今回は睡眠障害について、筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構の佐藤誠教授に話しを聞いた。

Doctors marche アンダカシー
Doctors marche

医療法人社団 三喜会 理事長、鶴巻温泉病院院長。…

鈴木龍太

フリージャーナリスト。1949年、東京都生れ。法…

郡司和夫

小笠原記念札幌病院腎臓内科。日本中毒学会認定クリ…

横山隆