心疾患を予防にはストレス管理が必要
ただし、この結果は、職業性ストレスが心房細動の原因になることを証明したものではない。
Fransson氏は慎重な解釈を求めた上で、「心疾患を予防するには、ストレスなどの管理が必要であることが改めて示された。どんな仕事でもストレスを伴うものだが、職業性ストレスは心房細動の修正可能なリスク因子であるかもしれない」と話している。
この研究報告を受け、米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)循環器学教授のGregg Fonarow氏は、専門家の立場から「今後、さらに職業性ストレスと心房細動リスクとの関連を探る必要がある」と指摘している。
一方で、米カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)内科学教授のByron Lee氏は、「今回の研究でストレスと心房細動の関係が裏付けられた」として、心房細動患者は可能な限りストレスの軽減に努めるよう助言している。
(文=編集部)