ストレスが多い仕事は不整脈のリスクが1.5倍に! 心臓病の予防にはストレス管理を

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職業性ストレスがある人は心房細動リスクが1.48倍に(depositphotos.com)

 仕事のストレスで参っている人は、この研究結果を知っておいたほうがいいかもしれない――。

 ヨンショーピング大学(スウェーデン)保健福祉学部のEleonor Fransson氏らによる研究から、「仕事のストレスが多い人は、過度なストレスがない人と比べて、不整脈の一種である心房細動を発症するリスクが約1.5倍になる可能性」が示された。

詳細は『European Journal of Preventive Cardiology』(5月30日オンライン版)に掲載された。

 心房細動は、不整脈の中で最も高頻度に見られるもので、動悸や脱力感、疲労感などの症状が現れる。これまでの研究で、脳卒中の20~30%は心房細動が原因で発症し、心房細動があると早期死亡リスクが高いことも分かっている。

1万3200人のうち145人が心房細動を発症

 Fransson氏らは今回、スウェーデンで実施された労働衛生調査(Swedish Longitudinal Occupational Survey of Health;SLOSH)の2006年、2008年および2010年のデータを用いて、仕事のストレス(職業性ストレス)と心房細動リスクの関連について検討した。

 対象は、心房細動や心筋梗塞、心不全の既往歴がなく、雇用されている男女1万3200人。対象者には「仕事は大変か、急がなければならないか」「単純なルーチン作業が多いか」「仕事の方法などは自分で決められるか」などを具体的に尋ね、職業性ストレスの程度を評価した。

 なお、仕事の要求度が高く、裁量権が小さいほど職業性ストレスは高く、ライン作業の従事者やバスの運転手、秘書、看護師などは、特に職業性ストレスが高いとされている。

 その結果、中央値で5.7年の追跡期間中に、145人が心房細動を発症。さらに解析すると、職業性ストレスがある人では、ストレスがない人と比べて、心房細動リスクは1.48倍であることが分かった。

 こうした関連は、喫煙状況や運動量、体格指数(BMI)、高血圧などで調整した解析でも認められた。さらに、このデータを他の2件の研究データと統合してメタ解析を実施したところ、職業性ストレスがあると心房細動リスクは37%上昇することが示された。

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