周囲に太っている人が多いと肥満に!「社会的伝染」は都市伝説ではない!?

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太りたくなければ健康的な友人を持とう!

 しかし、Datar氏はこうした「社会的伝染(social contagion)」と称される現象自体は「職場などの環境でも起こりうる」と解説する。要は「自分の周りに肥満の人が多いと、あなた自身も肥満になりやすいということだ」と警鐘を鳴らす。

 一方、「周囲の人が自分の行動や価値観、あるいは信念にまで影響を与えること自体は、行動学や心理学の研究でもよく知られている」と語るのは、米テキサス大学サウスウェスタン医療センター助教授のLona Sandon氏だ。

 健康面においても同様で「本人の認識如何にかかわらず、どのような食生活や運動習慣をとるのかについては社会的な受容性や基準が大きく影響すると考えられる」という。

 このSandon氏の研究では、大半の人の場合が、自分の行動は自分でコントロールしている(できている)と信じ込んでいる点が示唆されている。

 ところが、冒頭のありふれた光景の如く、外食時の自身の注文品が「同席した友人の選択に影響を受けたと思うことがある」という回答を選ぶ人もこれまた多いという。

 ヒトの日常生活上の自覚/無自覚の境界なんて、かように曖昧なものかもしれない。ゆえにSandon氏が語ってくれた下記のシンプルな助言には、耳を傾けたい。

 「あなたがもし今よりも体重を減らし食生活や運動習慣を変えたいと考えているならば、その一歩として、健康的な習慣を持つ新しい友人を作るといいかもしれません」

 これまでの友情関係を壊したくないなら「今日はもう一品、いっちゃおうかなぁ。どうするぅ?」と甘~い誘惑の声が囁かれても、自分は「NO」といえる姿勢を貫こう。
(文=編集部)

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