ポイント2:パウダーを使った眉メイクで「幸福女子」な顔立ちに
次に眉メイクのポイントです。大人女子の失敗眉メイクでよく耳にするのが、ベタッと貼りついたような「般若眉」です。この世代は、眉を細く整えた経験がある人が多いため、現在は生えにくくなり、細眉のまま……なんてことも。
細い眉や薄い眉の場合、ペンシルだけで仕上げるとベタッと貼りついたように仕上がることも。「立体感がない」と感じている人は、パウダータイプを使用しましょう。
全体をパウダーで描いたら、中間から眉尻にかけてペンシルでアウトラインを中心に整えます。眉の内側はフワッ、ガイドラインはシュッと引き締まって自然な立体眉が完成します。
また、細い眉は年齢以上に顔立ちを老けさせますから、やや太めの眉を目指しましょう。上まぶたと眉の幅は狭いほうが美人で若々しく見えます。
自眉が細い人は、眉の下側を書き足すようにパウダーを使って自然に幅を広げましょう。眉頭は最後にスクリューブラシでぼかしてあげると、自眉のようなナチュラル感が出ますし、立体感もプラスされます。
ポイント3:リップペンシルは使わず上唇の山にハイライトを
最後のポイントは唇です。ほうれい線が目立つようになると、どうしても口角が下がって老け感が加速してしまいます。また、唇も痩せてきますから、ハリがなく寂しい印象に……。
とはいえ、リップペンシルで輪郭を強調しすぎると、古臭い顔立ちになってしまうので逆効果。使用しないほうが無難でしょう。ではどうするか?
最初に下唇の口角部分にコンシーラーをのせます。リップブラシで唇と肌の境をなぞるようにのせると、ふくよかな唇を演出できます。
リップは肌浮きしないナチュラルピンクやコーラルなど、今の肌色に対してなじみのいいものを選びます。マットではなくツヤ感のあるものを選ぶのもフレッシュな大人顔を作る上のポイントです。
ちょっと手間ですが、直接塗らずにリップペンシルでのせましょう。ペンシルを使わなくても輪郭がはっきりしますし、上品な口元が描けます。
そして、この後が大事! 上唇の山の部分(上唇を三等分にしたときの真ん中の範囲)と肌の境に細くハイライトをのせます。リップ用のハイライトペンシルがありますから、1本用意することをおすすめします。これで上唇の山の部分をなぞるだけでOK。
このとき「細い光をさす感覚」でのせます。料理に例えるなら、隠し味と言ったところですから、やり過ぎないのがコツです。この部分に明るさが出ると唇がふっくらとして見えるほか、輪郭も際立ち、ハリ感のある唇に見えます。
以上3点が、大人メイクに欠かせないフレームマジックです。年齢を感じやすい「目元」「眉」「唇」のフレーム(輪郭)を、ほんの少し引き締めるメイクをするだけで、顔全体が上がった印象に。ぜひ取り入れてみて。
(文=小澤佐知子)
小澤佐知子(おざわ・さちこ)
美容ライター。小学館や学研で外部編集者を経験した後、出産を機にフリーランスに転身。以後、美容ライターとして計50誌以上で取材・執筆を行う。現在はヘアケア・ヘアデザインなど「髪」に関する記事の企画・構成・取材を中心に活動。雑誌や書籍以外にWebサイトでコラムやインタビューの連載を持つ。東京都内のヘアサロンの「ビジュアル監修アドバイザー」として非常勤役員も務める。