「頭皮の汚れ」と「髪のボリューム感」には密接な関係が(depositphotos.com)
いま「スカルプケア(頭皮ケア)」がブームです。1~2年前まで「シャンプーは髪を洗うもの」と、当然のように髪をゴシゴシ洗っていた人は、多いのではないでしょうか?
ようやく最近になって「シャンプーは頭皮を洗うヘアケア」と認識する人が増えたように思います。これはヘアケアメーカーがこぞって、頭皮ケアに着目したから。テレビCMでは頭皮ケアの重要性を訴え、女性誌でも頭皮を扱った企画が増えるようになりました。
なんとなく頭皮を清潔に保たないと髪のトラブルが増えたり、髪老化が進行してしまうことはわかったものの、「肝心な頭皮洗浄を上手にできていない」「イマイチ効果がわからない……」「頭皮より、目に見える髪のほうが大事」なんて思っていませんか?
頭皮は「髪の土壌」と言われ、「頭皮をクリーンに保つ」ことで美しい髪が生えることはみなさんも承知していると思います。でも、髪によいことはそれだけではありません。
上手な頭皮洗浄を修得すると、1回で劇的に髪の変化を感じることもあるのです。今日はそんな話をしてみましょう。
イヤ~な頭皮の臭いを消す方法とは?
頭皮には、顔のTゾーンの2倍にあたる「皮脂腺」が存在します。そのため、当然のように、毎日、多くの皮脂が分泌されています。これが「酸化」するとイヤな臭いを放ちます。
もちろん正常な皮脂量なら、この問題はほとんど気になりません。しかし、ホルモンバランスの乱れや加齢による水分と油分のバランス量の変化、間違ったシャンプー法などで、どうしても頭皮に過剰な皮脂が残ってしまいがちです。
つまり、過剰な皮脂を毎日の洗髪できちんと落とすことができればいいのです。でも、指の腹できちんと洗えているでしょうか? じつはこれが結構、たいへん。以下の項目をチェックしてみてください。
●頭皮を爪で軽く引っ掻いた時、爪の中に白い塊(皮脂汚れ)が付着する
●シャンプーをしても思うようにすっきりとしない
●乾いた状態で頭皮を触るとべたつきがある、または指の腹がテカテカする
●洗っているのに枕が臭う
●日中に頭皮の臭いを感じる
そんな人は「指洗い」を一度止めてみましょう。
オススメなのが「頭皮用の洗浄ブラシ」です。頭皮洗浄用ブラシは「髪が絡まる」「毛が抜ける」と思う人もいるそうですが、ブラシの先端は丸くなっているので、よほど荒く使わない限りそんな心配は無用。むしろ「臭いオフ」には効果てきめんです。
頭皮用の洗浄ブラシのメリットは、指の腹では取れない毛穴の細かい汚れを捉えること。日々蓄積しやすい過剰な皮脂汚れを、スポンと抜くイメージなので、臭いのもとを根こそぎ取り除いてくれます(毛穴パックをはがしたときの感覚に似ていますね)。
汚れが残っている人ほど、枕の臭いや日中の頭皮の臭いが気にならなくなります。効果がすぐに出やすいので、気になる人はぜひ使ってみましょう。