スマホは使うほど幸せが減る!? 幸福度が高かった1日の利用時間は……

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デジタル機器の利用時間と「幸福度」の関係は?(depositphotos.com)

 昨年(2017年)末、文部科学省が発表した「学校保健統計調査」によれば、裸眼視力1.0未満の小中学生割合が過去最高を記録。文科省の見解はスマートフォンやゲーム機の長時間利用など生活習慣の影響が出た、というものだった。

 ただし、この「デジタル機器漬け」と「近視増加」の相乗傾向は何も小中学生に限らず、今日の大人たちでさえ例外でないことは言うまでもない。

 寝床に入ってからもスマホ画面をスクロールし続け、ブルーライトに交感神経を刺激されて、不眠傾向を抱えている層はむしろ大人のほうが多そうだ。

 では、そんな心当たりをお持ちのアナタにお聞きしたい。スマホに代表されるデジタル機器の利用時間に関して、長めの人と短めの人を比べた場合、いったいどちらのタイプのほうが「幸福感の程度」を低く思っているのか?

 そんな誰もが考えそうで、その実、言われてみないと考えもしない「デジタル機器と幸福度の関係性」を探求した研究報告が、『Emotion』(1月22日オンライン版)に掲載された。

スマホ画面に向かう時間で「幸福感」に差?

 ディスプレイに向かう利用時間の長短によって、いったい幸福感に差は生じるものなのかどうか――。この興味深い比較調査を実施したのは、米サンディエゴ州立大学のJean Twenge教授(心理学者)ら研究陣である。

 Twenge女史らは今回、米国内の中学2年生、高校1年生、高校3年生の男女生徒110万人を対象に行なわれた大規模な調査データ(実施期間:1991~2016年)を分析し、10代の感じる幸福度とデジタル機器の相関関係を探った。

 このデータから分析したのは、「スマホやタブレット、あるいはパソコン類の1日当たりの利用時間はどのくらいか」、逆に「直接、人と会ったりする時間」や「スポーツに勤しむ時間」、デジタルディスプレイではなく「新聞や雑誌を広げて読む時間」など。

 さらに「自分の生活に関する満足度はどれくらいだと思うか?」「自尊心は満たされているか?」「自分は幸せなほうだと思うか?」という3つも尋ね、幸福感に対する100万人超分の自己採点評価も記録されていた。

 それらを総合解析したTwenge氏らの結果はこうだった――。

 全般的な傾向として、デジタル機器の利用時間が長ければ長い層ほど、(裏返せば)利用しない他の活動時間が短ければ短い層ほど、自分自身を「幸せだ」と感じている度数が低くなるという特徴が読み取れた。

 一方、自己評価で最も幸福度が高いと感じている層は、デジタル機器と向き合う1日当たりの利用時間が「1時間未満」の中高生たちである点も判明した。

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