最大のポイントは<冷風>ツヤとシルエットに違いが!
温風で全体の8割程度乾かしたら、素早くドライヤーを冷風モードに切り替えましょう。この「冷風を使って髪の熱を一気に下げる」のがポイントです。
髪は温める段階で形状(デザイン)を作り、これが冷えていくことで形をキープします。だから、温風で乾かすときは、上記のようにフォルムを意識しながら行うと、シルエットが作りやすいし、まとまりやすい。
そして、髪が冷めるときに形が固定されるのですが、自然に温度が下がるのを待つと、細い髪や柔らかい髪はへたりやすく、また太く硬い髪は軽やかさが損なわれがち。これを防ぐためには、まだ熱を抱えた髪に冷風を当てることが重要です。
冷風の当て方についてポイントは以下の4つ。
①ボリュームを押さえたい人は根元側の毛が寝るよう、毛先をひっぱりながら上から冷風を当てる。
②トップなどボリュームを出したい部分は毛束を引き上げ、根元に冷風を当てる。
③まとまりが欲しいサイドなどは毛束を指に巻き付けて冷風を当てる。
③最後に上から全体に冷風を当てるとまとまり感がアップする
肌の毛穴を引き締める感覚で冷風モードを上手に活用
最後は必ず、毛流れに沿って上から下に向かって冷風を当たることを忘れずに。こうすると水分や熱で開いたキューティクがキュッと締まって、髪内部の潤いが閉じ込められるだけでなく、外的刺激からもしっかり守ってくれます。また、キューティクルが整うことで見た目にツヤ感が上昇します。
これらのテクニックを行うことで、1回目から驚くほど効果を感じられるはず。ダメージが気になる人やシルエットをキープしたい人には、すぐに取り入れて欲しい技です。
(文=小澤佐知子)
小澤佐知子(おざわ・さちこ)
美容ライター。小学館や学研で外部編集者を経験した後、出産を機にフリーランスに転身。以後、美容ライターとして計50誌以上で取材、執筆を行う。現在はヘアケア・ヘアデザインなど「髪」に関する記事の企画・構成・取材を中心に活動。雑誌や書籍以外に、Webサイトでコラムやインタビューの連載を持つ。東京都内のヘアサロンの「ビジュアル監修アドバイザー」として非常勤役員も務める。