<大人ナチュラル>のカギは肌。ファンデ前のベースにこだわる
ここで大人のためのナチュラルメイクの秘訣についてまとめてみます。
先に挙げた「奇跡の40代」たちは、皆さんメイクが控えめだと思いませんか? そう、「色に頼りすぎずない」のが今どきの大人メイクには欠かせないルールです。そのポイントを、以下にまとめてみました。
●力を入れるのはベースづくり。シミはコンシーラーで徹底的にカバーする
大人メイクは肌が何より大事。大人ならではの悩みである、シミや影(小鼻横やほうれい線)、目まわりのくすみは、必ずコンシーラーでカバーしましょう。影が消えるだけで、肌は均一感が増して憧れのむき卵肌になれます。
ポイントは「顔色やパーツによってコンシーラーを変える」こと。メイクカウンターに足を運んで相談し、自分に合うコンシーラーを数タイプ選んでもらうとよいでしょう。
●ファンデの前にツヤ系のベース剤を塗る
コンシーラーを塗った肌の上に「パール配合のベース剤」を塗りましょう。このワンクッションを入れることが肌に内側から輝くツヤ感をプラスしてくれます。
ファンデーションだけではどうしてもカサついた印象になりやすいのですが、ベース剤があればプルンとした潤いを演出できるので、モチっと色気のある肌に。ピンク系を使うと肌の疲労感も簡単に払拭できます。
●ファンデは「薄付き+カバー力」を選択
ベースをしっかり塗った肌には、薄く伸びるファンデーションを乗せるのが鉄則です。ここで厚塗り感が出ると、世代的に老けやすく、昔の顔を引きずった印象を与えてしまうので注意!
最近のリキッドファンデは「薄付き&カバー力抜群」のものが多いので、何年も前のファンデは捨てて新作のものに乗り換えるのが成功の秘訣です!
●色ものは<肌なじみがいい&ツヤ感のあるタイプ>を
アイカラーやチーク、リップは、肌から浮かない色をチョイスします。近頃は真っ赤なリップなどが20代女子の間で人気ですが、40代以降が使うと平野ノラに……。
リップならコーラル系ピンク、アイカラーならパールベージュなど、肌なじみがよい健康的な色味を選ぶと、ヘルシーなナチュラルメイクが作れます。先に述べた奇跡の40代の方々も、みなさんナチュラルな色味を見事に仕込んでいます。上手に真似てみましょう。
●黒のラインはNG。ブラウン系なら悪目立ちせず自然
20代の頃は積極的に使用していた「ブラックのアイライナー」。でも黒色は、年齢を重ねた肌に乗せると、悪目立ちしてしまいます。メイクが濃い印象、派手な印象、古い顔立ちに見えるなんて人は、今すぐアイライナーを見直しましょう。
アイラインは茶系で引くと、目のフレームを自然に引き締めますし、少々ワイドに引いても悪目立ちしませんから自然になりたい形を演出できます。また、眉は暗い色でベタ塗りせず、マスカラタイプやパウダータイプでふんわり仕上げると、顔立ちが若々しい印象になります。
40代はまだまだキレイに輝ける世代。ただし、昔のメイクテクニックを引きずっては、途端に「オバサン顔」になってしまいます。上手にアップデートして、あなたも奇跡の40代を目指しませんか?
(文=小澤佐知子)
小澤佐知子(おざわ・さちこ)
美容ライター。小学館・学研で外部編集者を経験した後、出産を機にフリーランスに転身。以後、美容ライターとして計50誌以上で取材、執筆を行う。現在はヘアケア・ヘアデザインなど「髪」に関する記事の企画・構成・取材を中心に活動。雑誌や書籍以外に、Webサイトでコラムやインタビューの連載を持つ。東京都内のヘアサロンの「ビジュアル監修アドバイザー」として非常勤役員も務める。