「電子タバコ」安全神話が崩壊? 「IQOS(アイコス)」に健康被害の<イエローカード>!?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

事実の裏付けなく<従来のタバコよりも害が少ない>と主張

 全米での販売許可を申請中――というタイミングでの今回の手痛い実験報告。研究陣によれば、血管内皮機能の低下は「動脈硬化」をもたらし、心筋梗塞や脳卒中などのリスクを高め、循環器系での反応は「ヒトとラットで極めて似ている」ため、今回の結果が「ヒトにも当てはまる可能性が濃厚」である。

 「加熱式タバコは、煙こそ出さないが、その蒸気は血管状態を悪化させる、いろいろな化学物質を含む。どの化学物質が問題なのかは、具体的には判明はしていないが、最大の問題はやはりニコチンではなかろうか」(Springer氏)

 通常、学会発表された研究報告は査読を受けたのちに医学誌上に掲載されるまでは「予備的なもの」と見なされる。ところが、時期が時期だけにSpringer氏らは「IQOSの承認過程で我々の研究結果が考慮されるべき」と所望する。

 フィリップモリス社の主張に対しても「事実の裏付けがないにもかかわらず、従来のタバコよりも害が少ないなどとうたうべきではない」と手厳しい。

 一方、日本呼吸器学会も先日、一連の新型タバコ類の人気急上昇ぶりを懸念し、「紙巻きタバコと同じく推奨できない」という明確な見解を表明した。

 新型タバコは「受動喫煙被害が少ない」とする擁護論/弁護論に対しても、呼気を特殊なレーザー光線で照射すると「大量なエアロゾル(蒸気)を吐き出していることが確認」されている。

 とりわけ、電子タバコ愛好者の呼気には「(紙巻きタバコの煙よりも)クロムやニッケルなどの重金属濃度が多く含まれている」と、警鐘を鳴らしている。

 こうして「白」を「黒」にひっくり返すオセロ状態のような趨勢下、これまでの根拠薄弱な「紙巻きよりも安全」説が殲滅される日も近いだろう。それこそ煙には巻けない愛好派は今後はどうなる、どうする?
(文=編集部)

胃の不快感の多くは実は「機能性ディスペプシア」という病気
日本初の『胃弱外来』開設」後編:巣鴨駅前胃腸内科クリニック・神谷雄介院長

前編『大病院を転々した末にたどり着く「胃弱外来」 初診から約1カ月で8割の患者の症状が改善』

胃痛やもたれ、むかつきなどの症状があっても、検査の結果異常がないと診断され悩みを抱える患者さんが少なくない。こうした胃の悩みを抱える人たちのために開設したのが胃弱外来。患者さんの多くは新しく認知された『機能性ディスペプシア』や『胃食道逆流炎症』などの疾患だ。その具体的な治療法について話を伺った。

Doctors marche アンダカシー
Doctors marche

くにたち駅前眼科クリニック院長。1986年、東京…

高橋現一郎

近畿大学理工学部生命科学科ゲノム情報神経学准教授…

西郷和真

フィットネスアドバイザー。JT東京男子バレーボー…

村上勇