「電子タバコ」安全神話が崩壊? 「IQOS(アイコス)」に健康被害の<イエローカード>!?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
Depositphotos_143987645_s-2015.jpg

「新型タバコ」の安全神話が崩壊(depositphotos.com)

 こちら(非喫煙者)から訊いてもいないのに、紙タバコから新型タバコ(電子タバコ、非燃焼・加熱式タバコ)へと転向した人々が、決まって口にする定番の弁明が幾つかある――。

 彼ら曰く「これまでのタバコよりも健康リスクが少ない」「受動喫煙の危険性もない」、あるいは、煙がない/見えにくいのをいいことに「禁煙エリアでも吸える」と蒸気を吐いている。

 しかし、それは「都市伝説」みたいなもので、どれも科学的根拠はない。しかもここへきて、各国の専門筋が有害警告を鳴らし始め、愛好派は追い詰められている。

 なかでも、加熱式タバコの世界的な代表格、フィリップモリス社の「IQOS(アイコス)」が、米国立衛生研究所(NIH)と米食品医薬品局(FDA)の資金提供下で行なわれたラット実験の報告によって、名指しで健康被害の可能性を指摘された一件は象徴的だ。

IQOS(アイコス)の安全神話はアウトか?

 IQOS(アイコス)は血管に悪影響を与える――。11月11~15日にアナハイムで開催された米国心臓協会(AHA)の年次集会の場で、前掲の実験を担ったカリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)の研究班はそう言い切った。

 Matthew Springer氏(UCSF医学部循環器内科学教授)らによるラット実験の具体的内容は、次のようなに単純明快なものだった。

 「①IQOSを加熱した蒸気」「②紙巻きタバコ(マルボロ)の煙」「③清浄な空気」のいずれかをラットに曝露させた上で「血流依存性血管拡張反応(FMD: flow-mediated dilation)検査」によって血管内皮機能を評価した。

 まずは、<1回を15秒間>として<5分間に10回>の曝露を実施した。次いで<1回5秒間>の曝露を同じ<5分間で10回>試みた。

 すると前者の実験結果で、①のIQOS組が58%、②のマルボロ組で57%、ラットの血管内皮機能が低下した。後者の結果でも、①のIQOS組が60%、②のマルボロ組で62%の低下が読み取れた。

 つまりIQOSもマルボロも「同程度の低下」が認められたというのだから、IQOSの発売元フィリップモリス社は穏やかではない。というのも、今や複数国で販売されて大ヒット商品のIQOSだが、肝心のお膝元である米国内では許可されておらず、目下、前出のFDAに承認を申請している最中なのだ。

 これまで同社は、「摂氏600度でタバコ葉を燃やす」従来の紙巻きタバコは有害物質を含んだ煙を発生させるが、「摂氏350度で加熱する」IQOSは、ニコチンを含む蒸気こそ生じるものの煙は出ない――。依って「紙巻きタバコより安全」と主張してきた。

妊活はシチュエーションを変えることも大事 不妊治療は愛情の確認から
インタビュー「『射精障害』での不妊が増えている」第3回:岡田弘医師(獨協医科大学埼玉医療センター・泌尿器科主任教授)

「非婚化」「晩婚化」と並んで、結婚した夫婦の間でも子どもができなくなっていることが、人口減少の一因であることは論をまたない。獨協医科大学埼玉医療センターの泌尿器科主任教授・岡田弘氏の診察室には、男性が原因で不妊となっている夫婦が数多く訪れる。なかでも近年、急速に増えているのが、挿入はできるけれど、女性の中で射精できない「膣内射精障害」だという。

Doctors Select

理学療法士。日本で数年勤務した後、豪・Curti…

三木貴弘

2017年4月より、はるひ呼吸器病院(愛知県)病…

堤寛

フリージャーナリスト。1949年、東京都生れ。法…

郡司和夫