自殺に関する5つの誤解~中高年の<自殺者の4人に1人>が周囲に「意思」を……

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中高年自殺者の4人に1人が周囲に「意思」を打ち明けている!「自殺に関する5つの誤解」とは?の画像1

周囲の人は自殺のサインを見落とさない(depositphotos.com)

 長らく自殺大国と言われてきた日本だが、平成15年をピークに自殺者数は減少傾向にある。警視庁の統計によれば、平成28年の自殺者数は2万1897人となり、対前年比2128人(約8.9%)減。平成10年以来、14年連続して3万人を超える状況が続いていたが、昨年は22年ぶりに2万2000人を下回った。

 しかし、諸外国の現状と比べるとまだまだ自殺は多い。政府の『平成28年度自殺対策白書』によると、世界各国の自殺死亡率(人口10万人当たりの自殺者数)の中で、日本は19.5人でワースト6位だ。

 ちなみにワースト1位はリトアニアの30.8人。次いで韓国の28.5人、スリナムの24.2人、スロベニアの20.5人、ハンガリーの19.5人となっている。

 政府は今年7月に、国の自殺対策の指針となる新たな「自殺総合対策大綱」を閣議決定。自殺者は減少傾向にあるものの「非常事態はまだ続いている」と指摘し、自殺死亡率を「今後10年で30%以上減らす」との数値目標を掲げている。

自殺者の多くが「パートナー」や「家族」にSOSを出していた

 

 たとえ自分自身が一度も「死にたい」と考えたことがなくても、自殺問題は他人事ではない。もし大切な家族や友達が突然命を絶ってしまったら……。身近な自殺を防ぐために何ができるのか?

 そのヒントとなる新たなデータが、アメリカでの研究で明らかになった。

 『American Journal of Preventive Medicine』(10月3日オンライン版)に掲載された論文によると、アメリカの「50歳以上の自殺者の約4人に1人」が、事前に周囲にその意思を打ち明けていたことが分かった。

 この研究は、米テキサス大学オースティン校老年学部長のNamkee Choi氏らが実施したもの。2005~2014年に発生した傷害死データを分析した結果、「50歳以上の自殺者の23.4%」が自殺をする前にその意思を周囲に打ち明けていた。

 なかでも「抑うつ」を抱えている人や健康上の問題を抱えている人は、自殺前に予告する確率が高く、それぞれ1.57倍と1.56倍だった。また、メンタルヘルス関連のケアや薬物またはアルコール乱用の治療を最近受けていた人も、自殺する前に誰かにその意思を打ち明ける確率が高かった。

 さらに高齢になるほど、<自殺を予告>する傾向があることも分かった。50〜59歳以下の自殺者と比べて、70〜79歳は1.13倍、80歳以上の自殺者は1.28倍、自殺する前にその意思を打ち明ける可能性が高いことが示されている。

 そして自殺前に「死にたい」気持ちを打ち明けた相手として最も多かったのは、パートナーやそれ以外の家族だったという。

 Choi氏は「自殺の意思を事前に誰かに打ち明けるということは、自殺を予防するチャンスがあるということだ。医師や周囲の人は、自殺リスクの高い人を見つけ出し、支援できるようにしておく必要がある」と話す。

 また、抑うつや健康上の問題などがあると事前に打ち明ける確率が高いことがわかったため、「これらの問題に対して必要なサービスを提供することで、自殺を予防できる可能性がある」と指摘する。

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