女性の尿路感染症を防ぐカギは「たくさんの水」米国では患者が年間1000万人以上

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
女性の「尿路感染症」を防ぐカギは<たくさんの水>~米国では患者が年間1000万人以上の画像1

毎日たくさんの水を飲む女性は「尿路感染症」リスクが低下(depositphotos.com)

  体が冷える時期になると気になる「シモの病気」、つまり泌尿器や生殖器の病気である。シモの病気の中でも「尿漏れ」や「頻尿」といった尿にかかわるトラブルは、命に直接関係しないものの、日常生活で不都合が増える。

 日本排尿機能学の調査によると「尿意を感じたときに我慢できない」「トイレが近い」という症状が現れる「過活動膀胱」については、40歳以上の罹患率が12.4%。女性の場合は、女子トイレが混雑しやすいということもあって、水分摂取を控えている人も多いようだ(参考:「尿漏れ」する男性のための尿ケア用品が活況! 40歳以上の12.4%が「排尿障害」に)。

 しかし、米マイアミ大学医学部の研究によると、毎日たくさんの水を飲む女性は「尿路感染症」リスクが低下すると判明したという。

 今回は冬場に悩ましい尿にかかわる病気の予防法について調べてみた。

毎日1.5リットルの水を飲んで「尿路感染症」が48%も低下

 尿路感染症は、尿の出口である尿道口から細菌が進入することで生じる。細菌感染で尿道に炎症が起きている状態では「尿道炎」、膀胱の場合は「膀胱炎」となり、膀胱から腎臓まで侵入すると「腎盂腎炎」が起こる。女性の場合、尿道口が肛門に近いうえ尿道が短いため、男性よりも尿路感染症にかかりやすい。

 先述のマイアミ大学医学部のトーマス・フーテン医師らは、閉経前の女性140人を対象に研究を行実施。彼女たちは健康だが、過去1年間に尿路感染症を3回以上経験し、1日当たりの水分摂取量がコップ4杯程度である。

 そして対象の女性たちを「普段の水分摂取にプラスして1日当たり1.5リットルの水を飲むグループ」と「普段どおりの水分摂取を行うグループ」の2つのグループに分けた。

 女性たちの元には毎月電話がかかってきて、指示どおりに水を飲んでいるのかが確認され、尿路感染症の可能性がある場合には受診が勧められた。また、試験開始から6カ月後と12カ月後に尿の量・濃度、排尿の頻度、泌尿器症状の検査を受けている。

 水を飲むように指導されたグループは、試験期間中に1日当たり1.15リットルの水を飲み、水と他の飲料を含めた水分摂取量は1日当たり2.8リットルだった。もう1つのグループについては、1日当たりの水分摂取量がその半分にも満たなかった。

 そして、試験開始から12カ月後までの尿路感染症の発症数を比較したところ、水を飲むように指導されたグループはもう1つのグループより48%も低かったのである。さらに、尿路感染症の治療で使う抗菌薬の使用は47%減らせた。

 フーテン医師らは「女性は男性と比べて尿道が短いため、尿路感染症リスクが高いが、水分の摂取量を増やすことで膀胱から細菌が洗い流されるため予防につながる可能性がある」とコメントしている。

 さらに米イリノイ大学のスーザン・ブリーズデール医師は「尿路感染症に苦しむ女性の数は年間1100~1200万人と推定され、それに対する抗菌薬の処方は16億件に上ると見られているが、こうした取り組みで抗菌薬の使用を削減できる可能性がある」と評価している。

難治性むちうち症からなぜ多くの不定愁訴がおきてしまうのか?
難治性のむちうち症を改善 後編 東京脳神経センター 整形外科・脊椎外科部長 川口浩医師

前編『画像診断できない難治性のむちうち症を独自の治療法で改善』

原因不明で治療法がなく多くの患者さんが回復をあきらめていた難治性のむちうち症。東京脳神経センターで進む独自の治療で、めまい、動機、吐き気などの全身症状やうつ症状などの不定愁訴が大幅に改善しているという。その具体的な成果についてお話を伺った。

nobiletin_amino_plus_bannar_300.jpg
Doctors marche アンダカシー
Doctors marche

医療法人社団 顕歯会 デンタルみつはし 理事長…

三橋純

近畿大学理工学部生命科学科ゲノム情報神経学准教授…

西郷和真

小笠原記念札幌病院腎臓内科。日本中毒学会認定クリ…

横山隆