タトゥーを入れた人の9割が後悔(depositphotos.com)
来秋限りでの引退を突然宣言し、その存在感と同時代への影響力が再評価されている歌姫・安室奈美恵さん。全盛期の彼女の腕には、親族に殺害された亡母への思慕と愛息の名前が彫られ、タトゥーは一時、安室さんの代名詞でさえあった。
しかし「そのトレードマークが消えた…!?」 とファンの間で騒がれ出したのは4~5年前。2013年頃から徐々に薄れてきた様子が検証されだし、その後のDVD作品では、完全に消えている姿が確認されて話題を呼んでいた。
その除去理由についても、いわゆるアムラー間では「過去と決別」し、「あくまでも歌で勝負したい」という「ポジティヴな姿勢」と讃美されたのは、彼女の変わらぬ存在感の証しでもあった。
一方、一般社会では「タトゥーを入れた人」の9割(90.1%)が後悔しており、過去に「入れたいと思ったが(結局)入れなかった」という躊躇派の実に96.3%までが、「あのときに入れなくてよかった」と顧みているという興味ぶかい調査結果が公表された。
タトゥー(入れ墨)への「後悔」と「安堵」の明暗が……
注目の『≪男女世代別≫入れ墨・タトゥーへの認識・イメージに関するアンケート調査』は、さる9月12〜13日の2日間、国内在住の男女350名(20~40代)を対象にインターネット上のQ&A形式で実施されたもの(医療法人社団心紲会・美容外科『東京イセアクリニック』調べ)。
同調査ではその名のとおり、今日のインバウンド(在日外国人)の増加傾向や外国人観光客が押し寄せる3年後の東京五輪なども視野に入れ、入れ墨・タトゥーへの印象に関する質問項目も設定している。一例を紹介する(数値は男女合計)と……。
「海外の方は、日本人に比べて『タトゥー(入れ墨)を入れている方』が多いと感じますか(単一回答)」の問いに対しては、①多いと思う派が8割(80.3%)を占め、②あまり変わらないと思う派が11.7%、③少ないと思う派は2.9%で、今の時代相を感じさせる。
しかし、今回の調査結果中、最大の関心事はやはり自らの身体にタトゥーを彫りこんだ、あるいは一時は彫ることを志向・思案したことがある人々への本音回答の部分だろう。
ヒット本のタイトルを捩るならば、『タトゥーを彫った/彫らなかった人の末路』中間報告篇とでもなるだろうか……。
まず、対象の350名中「タトゥーを入れたいと一度も思ったことがない」人の数は全体の8割超(81.4%:男性85.7%、女性77.1%)を占める。
タトゥーに抵抗感のない(?)層は「実際に入れている」「結果入れなかった」を足しても2割弱(18.5%:男性14.2%、女性22.8%)に過ぎなかった。