連載「最新の“美容医療”の世界にようこそ」第5回

「たらこ唇」の蔑称も今は昔、「リップ注入」で“唇美人”! 加齢のサインは「縦ジワ」と「厚み減少」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
4688779-2.jpg

唇にヒアルロン酸を注射する「リップ注入」(shutterstock.com)

 美容医療の施術で人気のメニューの一つに唇の「プチ整形」があります。唇にヒアルロン酸を注射して、ふっくらとしたボリュームを出す施術で、「リップ注入」とも呼ばれます。

 私が子どもの頃(今から30年以上前)、分厚く少しめくれあがったような唇を「たらこ唇」と呼んでいました。今でも唇の形状を特徴づける言葉のひとつであることに変わりないと思いますが、当時と今とでは少し異なる印象で捉えられているように感じます。

 〝唇美人〟として知られる某女優さんのリップが、「ぽってりと厚みのあるたらこ唇」と表現されていたり、〝魅惑の唇〟ともてはやされるハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリーのそれも、「たらこ唇」に近いのではないでしょうか。

 さらに最近では、女性に人気の有名化粧品ブランドを紹介する記事で「プランプリップ」というキーワードを見かけました。「プランプ=ふくよかな」という意味ですが、海外セレブの間でもプランプリップが流行っているのだとか。やはり女性が目指すのは、ふっくらとボリューム感のある唇なのでしょう。

 このように、いつの時代も〝唇美人〟に憧れる女性は多く、そのときの流行りにあわせて、私たちのような美容クリニックでは、リップ注入をご提案して〝唇美人〟へお手伝いをさせていただく、というわけです。

目立ち始める「縦ジワ」と「厚みの減少」

 「唇のプチ整形なんて、若い女性がやるものでしょ?」と思われる方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。クリニックでリップ注入を受ける患者さんには、40代以上の方もいらっしゃいます。

 お肌の老化を気にする女性はたくさんいますが、実は唇もエイジングサインが目立ちやすいパーツです。顕著なのが「縦じわの増加」と「厚みの減少」。唇は上皮がとても薄く、保湿機能が失われやすいため縦じわが目立ちやすいのです。

 また、唇のほとんどが筋肉でできており、口輪筋という筋肉が年齢とともに減少するために唇が薄くなっていきます。唇の血流量も年々減少するため、リップラインがあいまいになってしまうことも老け感をもたらす要因です。

 これらのエイジングサインを改善することができるリップ注入は、一種の若返り施術ともいえるでしょう。

伊藤康平(いとう・こうへい)

聖心美容クリニック東京院院長。日本美容外科学会(JSAS)専門医、日本美容外科学会(JSAPS)会員、日本美容外科医師会会員、日本外科学会専門医など。冷静・的確なカウンセリングや美容外科医としてのセンス、技術に定評。年代を問わず幅広い支持を受けている。趣味は車やスキー、オーディオなどの電化製品、料理、熱帯魚観賞と幅広く。
聖心美容クリニック www.biyougeka.com

伊藤康平の記事一覧

伊藤康平
除菌で虫歯と歯周病を予防する「3DS」~薬を塗ったマウスピースを5分間はめるだけ
インタビュー 口腔内を除菌して全身疾患を予防する「3DS除菌」② 鶴見大学歯学部・探索歯科講座 花田信弘教授/山田秀則助教

第1回:口腔内の雑菌は100億個以上~<除菌治療>が歯周病と生活習慣病を防ぐ!
虫歯や歯周病の原因菌が、生活習慣病を引き起こす発症リスクになることがわかっているため、今後は虫歯や歯周病を直接治療するだけに留まらず、「予防歯科」の必要性が近年ますます高まってくる。鶴見大学歯学部付属病院では、3DSという治療法を用いて、歯科治療のみならず、全身疾患の予防を目的に画期的な専門外科を開設している。

日本中毒学会評議員(同学会クリニカルトキシコロジ…

横山隆

フリージャーナリスト。1949年、東京都生れ。法…

郡司和夫

理学療法士。日本で理学療法士として勤務した後、豪…

三木貴弘