男性のほうが「喘息死」のリスクが高い
成人発症喘息については、60%以上が40~60歳代に起こる。「子どもの頃に喘息ではなかったから、自分は大丈夫だ」と思い込まずに、以下の症状に悩まされているのならば呼吸器科を受診してほしい。特に男性については「喘息死」のリスクも高いのだ。
□セキが長引く
□夜間や早朝に激しくせき込む
□夜間に息苦しくなって目覚めることがある
□呼吸をするときにヒューヒュー、ゼーゼーといった音がする
□タンが絡んで排出しにくい
喘息の治療には、気道の炎症を抑える吸入ステロイド薬や、喘息発作を和らげる吸入β2刺激薬などが使われている。羽生選手も薬で症状をコントロールしながら競技を続けてきたはずだ。
喘息だけでなく、東日本大震災、リンク上での衝突事故などさまざまな試練も経たからこそ、現在のすばらしいパフォーマンスがあるのだろう。これからも羽生選手を応援していきたい。
(文=編集部)