羽生結弦選手がCMキャラクターをつとめる「キシリトールホワイト」(画像はロッテの公式HPより)
「キシリトール」商品がマーケットにあふれている――。
先日、近所のコンビニで『おそ松さん』コラボ企画のクリアファイルを見かけた。「キシリトールガムを2個買えばもえるらしいよ」と大学生の娘に報告すると、「そんなのすぐに品切れよ」と切り返された。
昨年は別のコラボ企画で、羽生結弦選手のクリアファイルが、やはりガム購入でゲットできたようだ。
さらに4月26日には、ロッテから話題のチューンガム『キシリトールホワイト』羽生版が発売される。ボトル本体に肖像が巻かれる『羽生結弦モデル』のデザインは全部で6種類。オープン価格(想定価格:税抜き760円前後)なので全6缶集めたら4000円超になる。
これも「SOLD OUT」必至なのだろうか!? 発売日を待ちわびるユズリストは全国津々浦々に散在し、コンプリート狙いの爆買い組もいるのだろう。
キシリの冷涼感が氷上のプリンスを連想させる!?
天然の代用甘味料として知られるキシリトール(xylitol)は、砂糖の主成分であるショ糖(sucrose)と同程度の甘みを持ちながらカロリーは4割低い。
しかも吸収速度が遅く、血糖値の急上昇(=インスリンの反応)を引き起こさない点が、糖尿病患者にも安心感を提供している。
また、歴史的に多用されてきた北欧では、骨粗鬆症の治療に役立つ可能性も報告されており、キシリトール配合のガムが急性中耳炎の予防に有効とする研究成果もある。
味覚上の独特の冷涼感が後味の切れの早さを生み、どこか妙に羽生選手のキャラにつながる。健康的利点から、全6缶の爆買いも他人への言い訳がききそうだ。
2016年世界選手権を無念の銀メダルで終えた羽生選手。4月10日放送の『情熱大陸』(MBS)では900回記念の密着対象にも選ばれて、意外な私服姿や先輩・後輩人との気の置けないやりとりもカメラの前でさらしていた。
自身の性格も「弱いです! めちゃくちゃ弱いからこそ、そこで遮断しないと持っていけない。強ければ周りが何を言おうと、どんな環境だろうと関係なく、自分を作り出せるはず。それが作り出せない理由はたぶん、弱いからだと思うんです」と冷静に分析している。
そんな“絶対王者”らしからぬ正直な吐露ぶりも大反響を呼び、「ストイックを超えたストイック」「なんか自然でかっこいい」などの絶賛意見がネット上で飛び交った。もちろん今季銀メダルという惜敗ぶりを誰よりも悔やんでいるのも本人で、来季への闘志をこう語った。
「ハッキリ言って、僕はこのままじゃ絶対に終わらないし。結果がどうこうのではなくて、自分の理想、自分がしたいこと、自分のスケートをもっと高めたいと思っています」