シリーズ「子どもには絶対に使ってはいけない生活用品」29回

コンビニ弁当の「マヨネーズ」は食べてはいけない!原料の「リン酸」と「加工デンプン」が危険

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粘り気を与え滑らかな食感にする「加工デンプン」にも注意

 マヨネーズもどきに不可欠なのが「増粘多糖類」。これは食品に粘り気を与え、滑らかな食感にする添加物です。2種類以上の添加物が増粘剤として使用されている場合、物質名は省略されて「増粘多糖類」と一括で表示されます。

 ハム・ソーセージなど肉加工品では、肉の保水性や結着性を高める目的で添加されています。増粘剤にはアルギン酸ナトリウム、カゼイン酸ナトリウム、繊維素グリコール酸ナトリウム(CMC)、加工デンプンなどが一般的に使用されています。特に注意が必要なのは「加工デンプン」です。

 加工デンプンは2007年に11品目が食品添加物に指定されましたが、欧州食品科学委員会(SCF)は、そのうち2品目(「ヒドロキシプロピル化リン酸架橋でんぷん」と「ヒドロキシプロピルでんぷん」)について、乳幼児用食品には用いるべきではないと警告しています。その理由は「製造工程で使われる化学物質のプロピレンオキシドは、遺伝毒性のある発がん物質であることが否定できない」というものです。

 増粘多糖類でどの加工デンプンを使っても表示はされませんので、消費者には分かりません。また、単独で増粘剤として使用されている場合、加工デンプンと表示されますが、これも一括表示ですので具体的物質名は不明です。加工デンプンと表示されてあれば、その加工食品の摂取はやめるべきです。

 香辛料抽出物は香辛料から酸味とか辛味の有効成分のみを抽出した添加物で、少量で非常に強い効果があります。その上、コストがかかりません。しかし、アレルギーなど人体への悪影響がある添加物です。

 このように「マヨネーズもどき」は危険な調味料ですので、ですからコンビニ弁当を食べる際は、弁当に付いているマヨネーズだけは食べないようにしたほうが賢明です。


シリーズ「子どもには絶対に使ってはいけない生活用品」バックナンバー

郡司和夫(ぐんじ・かずお)

フリージャーナリスト。1949年、東京都生れ。法政大学卒。食品汚染、環境問題の一線に立ち、雑誌の特集記事を中心に執筆活動を行っている。主な著書に『「赤ちゃん」が危ない』(情報センター出版局)、『食品のカラクリ』(宝島社)、『これを食べてはいけない』(三笠書房)、『生活用品の危険度調べました』(三才ブックス)、『シックハウス症候群』(東洋経済新報社)、『体をこわす添加物から身を守る本』(三笠書房・知的生き方文庫)など多数。

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郡司和夫
がんになってもあきらめない妊活・卵巣凍結 費用は卵巣摘出に約60万円、保管は年間10万円
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がん患者への抗がん剤による化学療法は妊孕性(妊娠のしやすさ)を低下させる。がんにより妊娠が難しくなる患者を支援するため、2016年4月に「医療法人社団レディースクリニック京野」が、治療前に卵巣を凍結して保存しておく「HOPE(日本卵巣組織凍結保存センター)」を設立すると発表した――。医療法人社団レディースクリニック京野理事長の京野廣一医師に卵巣凍結の仕組みについて訊いた。
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