カビや雑菌が繁殖しやすい洗濯槽には、こんなに汚れが!(写真:シャボン玉石けん)
北陸・東北地方を除き梅雨入りした日本列島。まもなく残る地域も梅雨入りするとみられ、北海道を除き全国的に憂鬱なシーズンの幕開けである。
外出が億劫になる、食品のカビが生えやすくなる、布団が干せない、髪の毛がまとまらないなど、さまざまな困りごとが発生するシーズンだが、何と言ってもダントツで困るのは「洗濯物が乾かないこと」だろう。
雨降りでは屋外に干すこともままならず部屋干しになるが、通気が悪いと洗濯物がスッキリ乾かない。ともすれば「着ていくものがない!」と出勤前に慌てる事態にまで発展することも。
また、洗濯物が乾かないという悩みの中には、洗濯物の「におい」が気になる人も少なくない。洗濯物のにおいが気になったとき、どのように解決しているのだろうか?
香り付き柔軟剤でごまかすのはもうよそう
無添加石けんのパイオニアであるシャボン玉石けん株式会社は5月、「洗濯物のお手入れに関する意識調査」をwebで行った。対象は20〜60代の全国の女性359人。
この調査によると、「洗濯した衣類のにおいが気になったことがある人」は55%。そのにおいの対策で一番多かった回答は「香り付き洗剤・柔軟剤を使用する」が48%を占めている。
つまり、においが気になっても半数は洗剤や柔軟剤の香りでごまかしているということだ。これでは、根本的な解決になっていない上、他人に苦痛を与えるかもしれないにおいを巻き散らかすことにもなる。
洗濯物のにおいの原因として考えられるのは「モラクセラ菌」。生乾きの独特のにおいがそれだ。この菌は乾燥や紫外線に強いため、一度増殖してしまえば直射日光下で干しても、後でにおってきたり、汗をかいたりするとにおってくることがある。
しかし、熱に弱いことがわかっているのでアイロンがけをすれば菌は死滅する。