認知症患者は2025年におよそ700万人を超え、65歳以上の5人に1人
アルツハイマー病は、記憶や学習に関わる海馬の神経細胞が徐々に壊死するために、脳の機能が失われる認知症(アルツハイマー型認知症)だ。認知症患者は2025年におよそ700万人を超え、65歳以上の5人に1人が認知症になると推計されている。
現在、約500万人とされる認知症患者のおよそ70%(約350万人)はアルツハイマー型認知症と推定されている(厚生労働省「認知症施策推進総合戦略 新オレンジプラン」)。
アルツハイマー病を発症すると、直前の記憶がなくなったり時間や場所が分からなくなる見当識障害や言語障害が起きる。さらには、仕事や家事などができなくなる、人の顔や物の判別がつかなくなる、食事・入浴・着替えなどのADL(日常生活動作)が覚束なくなり、QOL(生活の質)著しく低下するなどの兆候を示す。
やがて寝たきりになれば、発症後およそ10年余りで急死する。まさに死に至る病だ。
今回のトピックで明らかなように、歯周病もアルツハイマー病のハイリスク因子になるエビデンスが確かめられている。一刻も早く、これらの難疾患の機序解明や創薬につながってほしい。
(文=編集部)