迷うあなたにお見舞い品のギフトブック~問われる常識とセンス、思いやり……

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患者自身が品選びする時代へ

 そんな想いを抱きながら実際はプレゼント選びに出かける時間さえもない多忙人、気持ちばかりが先行して迷って決められない優柔不断派、あるいはじぶん自身も入院体験を有し「もらっても実は困惑した」「とはいうものの、じぶんが選ぶ側に回ったら何を贈るかは迷う」という方もいるだろう。

 そんな方々にお勧めしたいのが、患者・家族支援団体(一般社団法人CAN net)が作成し、送られたカタログのなかから患者自身が欲しいアイテムを選んで取り寄せられる「ギフトブック」の存在だ。

 しかも、このお見舞い品ギフトブック、水彩画で描かれた『クマの郵便屋さん』という全29頁の絵本仕様と装丁も演出もなかなか洒落たアイテム集(価格:5800円/送料込み)。

 嫌味がなく、贈られた側の笑みが思い浮かぶような出来栄えだ。現状の掲載アイテムは50品目前後だが、その選定に関しては70人ほどの入院経験者や医療関係者への調査結果や声々が反映されている。

 それだけに「贈られて困りそうなもの」は当然省かれており、あくまでも「患者目線」で配慮の行き届いたアイテムが掲載されている。

 一例が「ウエットスーツ素材で作られた湯たんぽ」で筐体もアザラシ形と思わず表情が緩む遊び心に富み、入院という非常時における便利グッズとして喜ばれるコト、受け合いだ。

 がん患者の必需品といえば頭部を覆う脱毛用の帽子だが、話題の厳選カタログには「布地がソフトで(脱毛時にも)肌に優しい」帽子が掲載されている。

 また、「毛糸で作る人形」の手芸セットなどは時間がありあまる患者に喜ばれるだろうし、「季節の香りを楽しめる」お茶も外に出られない入院生活中の気分転換に最適だろう。

 CAN netのHPを閲覧すると現在も引き続き、「入院・療養を経験された方」や「(その)家族や友人」「医療や介護・福祉関係者」の参考意見を募集中だ。

さらにものづくりをしている個人や企業、豊富なアイテムを扱う小売店や卸売店からも自薦・他薦の役立ちグッズを求めており、その掲載料も無料を謳っている。

 そんな姿勢からも今後、さらなる厳選カタログの充実化をめざす同団体の意思が汲みとれる。冠婚葬祭や新聞勧誘の景品選びとしてもおなじみのギフトブック、その見舞い品版カタログはこれからのトレンドとなることは間違いだろう。
(文=編集部)

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