>  > インフォームドコンセントはどこまで成熟したか?
シリーズMEDプレゼン~社会医療人になる!②

「インフォームドコンセント」はどこまで成熟したか? 重要なのは患者の理解と同意!

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山口育子 NPO法人 ささえあい医療人権センターCOML理事長

 医師と患者の関係の中で、医師は、治療法や薬の内容について、患者に十分な説明を施し、患者の同意を得た上て、それを実行するという考え方である「インフォームド・コンセント」は、日本でどこまで浸透してきているのか。

 患者の主体的医療参加や患者と医療者のよりよいコミュニケーションを目指して、私たちCOMLは24年間活動を続けてきました。

 ここ20数年間に患者を取り巻く医療環境は大きく変化し、患者の意識も変遷を遂げてきました。いまこそ患者と医療者が横並びの関係で、互いの役割を果たしながら協働して医療を構築することが必要です。

 COMLでは、インフォームド・コンセントも医療者と患者が半分ずつの責務を担い合う必要性があると考えてきました。医療者が説明し患者から同意を得るにあたり、説明内容を理解し納得したうえで選択するのは、患者にしか辿れないインフォームド・コンセント過程だからです。

 しかし、インフォームド・コンセントは「説明すること」と解釈されて広まりました。そのため、たしかに、専門的で詳細な説明がなされるようになってきました。しかし、それが患者の理解につながっているかといえば疑問が残ります。受けた説明を理解し、納得のうえで同意をするという患者がインフォームド・コンセントの責務を果たすためにも、患者が理解し情報の共有に至るインフォームド・コンセントの“成熟”が必要です。

山口育子(やまぐち・いくこ)
NPO法人 ささえあい医療人権センターCOML (コムル) 理事長。自らの患者体験から、患者の自立と主体的医療への必要性を痛感していた1991年11月にCOML (コムル)と出会う。活動趣旨に共感しスタッフとなり、相談、編集、渉外などを担当。2002年4月に法人化したNPO法人ささえあい医療人権センターCOMLの専務理事兼事務局長を経て、2011年8月より現職。

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