連載「頭痛の秘密がここまで解き明かされてきた」第14回

男性も知っておくべき「月経(生理)」と「片頭痛」の関係〜急性期治療は「トリプタン」

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月経不順や月経困難症を伴う場合には注意が必要

 月経関連の片頭痛や頭痛に、月経不順や月経困難症(注2)を伴う場合には注意が必要です。

 月経困難症の治療として、低容量の経口避妊薬(ピル)を使用する場合があり、産婦人科医と頭痛専門医との連携が必要な場合もあります。ピルを内服する場合には、3週間内服して1週間休みとするなどした場合に、その周期によって片頭痛が生じやすくなる場合があります。また前兆のある片頭痛では、ピルの使用は控えた方がよいとされており、慎重な対応が求められます。

 最後に、月経時の片頭痛、月経関連の片頭痛は、毎月起こる辛い頭痛です。本当にお困りの方はぜひ専門医にご相談ください。

(注1)前兆のない片頭痛とは、頭痛発作を繰り返し、4〜72時間痛みが持続します。特徴は、片側性と拍動性をみとめ、日常の動作により頭痛が悪化します。同時に、悪心、光過敏、音過敏を伴います。

(注2)月経困難症とは生理痛の重い症状で、月経時に下腹部痛、腰痛、悪心嘔吐などを来たし、社会生活が困難になる疾患です。

●参考文献
1:Headache Classification Committee of the International Headache Society (IHS): The International Classification of Headache Disorders, 3rd edition (beta version). Cephalalgia. 2013 Jul;33(9):629-808
2:日本頭痛学会・国際頭痛委員会編『国際頭痛分類(第3版 beta版)』医学書院.2014
3:竹島 多賀夫『頭痛治療薬の考え方、使い方(改訂2版)』中外医学社.2016

連載「頭痛の秘密がここまで解き明かされてきた」バックナンバー

西郷和真(さいごう・かずまさ)

近畿大学理工学部生命科学科ゲノム情報神経学准教授、近畿大学医学部附属病院神経内科。1992年、近畿大学医学部卒業。近畿大学附属病院、国立呉病院(現国立呉医療センター)、国立精神神経センター神経研究所、米国ユタ大学博士研究員(臨床遺伝学を研究)、ハワードヒューズ医学財団リサーチアソシエイトなどを経て、2003年より近畿大学神経内科学講師および大学院総合理工学研究科講師(兼任)。2015年より現職。東日本大震災後には、東北大学地域支援部門・非常勤講師として公立南三陸診療所での震災支援勤務も経験、2014年より現職。日本認知症学会(専門医、指導医)、日本人類遺伝学会(臨床遺伝専門医、指導医)、日本神経学会(神経内科専門医、指導医)、日本頭痛学会(頭痛専門医、指導医、評議員)、日本抗加齢学会(抗加齢専門医)など幅広く活躍する。

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西郷和真
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