損失余命には信じられる? もちろんデメリットもある
さて、ここで注意すべき点がある。損失余命は、どの程度のリスクがあるのかが分かるメリットはある。しかし、デメリットもある。
たとえば、栄養状態も食品に含まれる栄養素の必要度も個人差が大きい点だ。損失余命の数字は、リスクだけの平均値にすぎず、食品のプラス面やプロフィットは考慮されていない。
しかも、数字の根拠になる研究データの信憑性が疑わしい場合があるのも否定できない。損失余命は、リスクとリターンを科学的に総合的に判断した数字では決してない。
リスクとは何だろう? リスクのない食品はないし、プロフィットのない食品もない。損失余命に拘りすぎれば、ストレスが過大になり、逆効果かもしれない。あくまでリスクの目安なので、決して盲信してはいけない。
損失余命は、トンデモ情報か? 荒唐無稽の似非科学か?虚々実々のガセネタか?どこまで信頼できるのか? それを決めるのは、あなただ。長命長寿のヒケツを知っているのも、あなただ。栄養バランスの良い食事、適度の運動、ストレスを和らげる休養や睡眠ということを。
(文=編集部)