不老長寿? 1日80円の「糖尿病治療薬」で寿命が20年延び、健康なら120歳は確実!?

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100歳どころか、それ以上も!?(shutterstock.com)

 集中力が続かなくなった。体調が悪い日が増えた。小さな字が読みにくくなってきた……。日々のふとしたことで老化を実感し、「あぁ、若い頃の体に戻りたい」と思ったことはないだろうか。もちろん一旦進んだ時計の針を巻き戻すことは非現実的だ。

 しかし、「これから進む老化を、少なくとも20年は遅らせることができます。健康なら120歳までは確実でしょう」と言われたら、あなたはどうするだろうか?

 実はそんな夢のような不老長寿の特効薬が、近い将来に誕生するかもしれない。それも最新の医療技術を投入し、膨大なお金をかけて開発される新薬ではなく、60年近くの間、世界でもっとも多く処方されてきた、1日当たりわずか80円の糖尿病治療薬によってである。

糖尿病患者のほうが健康な人より長生きできる

 このほど米食品医薬品局(FDA)が、世界で始めて「老化を防ぎ寿命を延ばす効果がある」とされる「メトホルミン」の臨床試験を承認。そんな衝撃的なニュースが英紙「デイリー・テレグラフ」を始めとする欧米メディアで報じられたのは12月1日のことだ。

 メトホルミンは、もともと糖尿病患者やその予備軍に投与されていた基礎治療・予防薬で、1959年にフランスで承認されて以来、世界各国で広く用いられてきた。この臨床試験では、現在、投薬を受けるボランティアとして、認知症やがん、心臓病を患っているか、そのリスクがある70〜80歳の男女3000人の募集を開始。試験のための資金集めも進められている。

 以前からメトホルミンは、寿命を延ばす効果があるのではないかと指摘されてきた。今回の臨床試験に参加するイギリス・カーディフ大学の研究者がメトホルミンを回虫に投与したところ、加齢が遅れ寿命が延びる効果が確認されている。また、マウスへの投与実験でも、寿命が40%も延び、骨も丈夫になることがわかった。

 人に対しても、18万人以上の大規模調査が実施された。その結果、治療薬としてメトホルミンを定期的に服用してきた糖尿病患者は、ほかの薬を飲んでいた患者に比べて平均で8年も長生きだったことが明らかになった。そして驚くべきことに、糖尿病に罹っていない人と比べても、メトホルミンを定期的に服用することで同等以上に寿命を延ばす効果があることがわかったという。通常は糖尿病患者のほうが非糖尿病患者より平均寿命が短いにもかかわらず、である。

 また、メトホルミンを服用していた糖尿病患者の中に、がんに罹る例が少ないという観察研究も多く発表されており、同剤のがん抑制の効果も注目されている。その原因を分析したところ、メトホルミンには生物の細胞を頑丈にし、寿命を延ばすとされる物質を細胞内で増やす効果があることが判明。従来の生命学研究では、ポリフェノールの一種である「レスベラトール」が、いわゆる「長寿遺伝子」のスイッチを入れると言われているが、それと同じような作用がメトホルミンにあるかもしれないというのだ。

老化によるすべての病気を抑制できる?

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