軟膏薬で犬5頭が死亡、キシリトール配合ガムで中毒死~忘れないで<ペットの目線>

この記事のキーワード : 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
<20357355.jpgヒトと同じ薬も与えることも……(depositphotos.com)

 飼い犬がお腹をこわして動物病院に行くと、見覚えのある整腸剤を処方されて「アレレ?」と拍子抜けすることがある。

 実は動物病院で処方される薬の多くは、人間が服用するのと同じ薬だ。

 本来は動物専用の薬があるべきだが、犬や猫の治療に必要な成分はヒトと一致する場合が多い。製薬会社は、わざわざ莫大なコストをかけて製品化するメリットがない。特別なもの以外は、ヒトと同じ薬を用いたほうが、飼い主の懐にもやさしいのだ。

 だが、いくら同じ薬といっても、獣医の処方を受けずに飼い主の判断で、自分の薬を飲ませてはいけない。

 体のサイズも違えば、ヒトとの代謝能力も違う。安易な服薬によって、重篤な中毒を起こす危険がある。

 さらに、ヒトにとっては高性能な薬でも、犬や猫はごく少量で致死に至る場合もある。

牙先に少量ついただけでも致死量に

 米国食品医薬品局(FDA)は先月、皮膚がん治療用のクリームを誤って舐めた飼い犬が死亡するケースが、相次いで5件も発生したことを報告した。

 問題に挙げられたのは、抗腫瘍効果があると認められている「フルオロウラシル」。消化器系がんの注射薬や、皮膚がん患者用の塗り薬として一般に使用されている。シミやソバカス、肝斑などに効くスキンケア医療品としても流通し、誰でも入手できる。

 その「フルオロウラシル軟膏5%」を、わずかに舐めただけでも、ペットの異常や死亡につながることがあるという。

 死亡例のひとつでは、飼い犬が軟膏薬のチューブを口に入れて遊んでいるうちに、牙が容器に刺さって穴が空き、そのときに漏れたごく小量の軟膏を舐めた。

 すると犬は、嘔吐やけいれんなどの症状を起こした後、12時間後に亡くなった。

 別の事例では、犬がチューブの中身を食べてしまい、飼い主がすぐに獣医の元へ連れて行ったが治療の甲斐なく、3日後に安楽死を選択したという。

HIVも予防できる 知っておくべき性感染症の検査と治療&予防法
世界的に増加する性感染症の実態 後編 あおぞらクリニック新橋院内田千秋院長

前編『コロナだけじゃない。世界中で毎年新たに3億7000万人超の性感染症』

毎年世界中で3億7000万人超の感染者があると言われる性感染症。しかも増加の傾向にある。性感染症専門のクリニックとしてその予防、検査、治療に取り組む内田千秋院長にお話を伺った。

nobiletin_amino_plus_bannar_300.jpg
Doctors marche アンダカシー
Doctors marche

あおぞらクリニック新橋院院長。1967年、大阪市…

内田千秋

(医)スターセルアライアンス スタークリニック …

竹島昌栄

ジャーナリスト、一般社団法人日本サプリメント協会…

後藤典子