
午前8時から午後2時までの間に食事をすませて、その後は水分だけで何も食べない生活をすると、ダイエット効果が現れた。こんな研究が注目されている。
これまでも「8時間ダイエット」が話題になっていた。8時間ダイエットは、1日の内8時間の間だけ食事を摂り、それ以外には何も食べずに水分だけ摂って残りの16時間を過ごすという方法だ。
8時間内に3食摂るのは結構難しい。おのずと2食にするか、すべてを軽めの食事にするかだ。そうすればカロリー総量が落ちて痩せられる。さらに食べない時間を増やすことで、内臓疲労の回復が期待でき、消化酵素の分泌を抑え代謝酵素がより働くようになり、痩せやすい体質になるなどと説明されてきた。
しかし、今回発表された研究では食事パターンもカロリー摂取量もまったく同じに設定されている。夕食を午後2時に摂り、残りの時間は何も食べないで過ごすと、過体重者では空腹感が減り、夜間の脂肪燃焼が増えることが小規模研究で示されたのだ。
筆頭著者である米アラバマ大学栄養科学部のCourtney Peterson氏らは、この方法は肥満を治癒するものではないが、減量法のひとつとなる可能性があり、大規模研究で効果を検証する価値があるとしている。
この知見は、米ニューオーリンズで開催された米国肥満学会の年次集会で、11月3日に発表された。