女性の場合は「感染に気づかなかった」が怖い!
「口内洗浄液の日常的な使用で、未治療の感染症期間が短縮したり、淋病になる可能性が低減したりすることが示唆されれば、この介入は男性と性交渉のある相手(註:原文では「男性」とある)の淋病抑制に大変重要な公衆衛生上の意味をもつだろう」(Chow氏)
「淋病」は「クラミジア」に次いで多く見られる性病だ。患者数は1984年をピークに減少したが、1995年を境に再び増加傾向に転じている。
特に女性の場合は要注意だ。症状の軽さから感染に無自覚だったり、まるで症状が出ない場合もあるからだ。治療せずに放置すれば、子宮頸部、子宮内膜、卵管を経由して腹腔内(おなかの内部、臓器があるところ)に至ることがある。
また、子宮内膜炎や卵管炎などを起こし、やがて不妊につながる可能性があるので侮れない。
加えて、淋病の場合、男女層いずれもが約20~30%の確率でクラミジアと複合感染している例が少なくない。
若者に蔓延する「性病は口で感染しない」という認識は<都市伝説>である。口腔内の性感染症は、産婦人科だけでなく耳鼻咽喉科でも診察している医療機関もある。疑わしきは足を運ぼう! <濯(すす)ぐ者は救われる>のかもしれない。
(文=編集部)