「耳掃除をやめろ!」米学会が緊急警告~耳垢には取ってはいけない大事な役目が

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292482692.jpg耳掃除がトラブルの原因かも?(shutterstock.com)

 入浴後の仕上げに<耳掃除>をするのが好きな人は多いだろう。親子や夫婦、恋人同士が膝枕でスキンシップを兼ねて耳掃除をする風景はごく日常的なものだし、街に出れば「耳かき専門店」なるサービスも存在する。

 実はこれ、耳掃除にこだわりの強い日本ならでは。欧米の人々にとって耳掃除は、ここまで身近なものではないらしい。

 耳掃除に対して癒やしやリフレッシュまで求めてきた日本人。ところが、そんな我々が困惑するニュースが海外から届いた。<耳掃除が耳の損傷につながる可能性がある>という強い警告が、アメリカの専門機関から発せられたのだ。

綿棒での掃除は耳垢を押し込むだけ

 その警告は、米国耳鼻咽喉科・頭頸部外科学会(AAO-HNSF)が『Otolaryngology-Head and Neck Surgery』(1月3日号)で発表した、最新の臨床診療ガイドライン。

 ガイドラインでは、耳垢の役割として、耳の中を適度に保湿し、外部からのホコリやチリを捉えて奥に入り込まないようにブロックするという大切な役割があると説明。つまり、耳垢を単なる汚れと捉えて除去し過ぎれば、耳を保護する機能が失われてしまうということだ。

 さらに、私たちは食事で咀嚼するなどの日常的な動作で、新しくできた耳垢が古い耳垢を順番に外へ押し出して、最後は剥がれ落ちるか入浴中に洗い流されるというサイクルがもともと備わっている。

 これは持続的に生じる正常なプロセスであり、正常な状態であれば、何もしなくても耳の中の環境は常に保護される。何らかの原因でこの自浄プロセスがうまく働かなくなって耳垢がたまり、部分的または完全に外耳道を塞ぐことがある。

 その原因のひとつが「耳掃除」だ。過度の耳掃除は外耳道を刺激して感染を引き起こすことがあり、かえって耳垢が蓄積する危険を高めてしまう。

 今回のガイドライン更新グループのSeth Schwartz氏は、「耳掃除をすると耳垢が奥に入り、外耳道に詰まってさらに問題が生じるだけだ。耳に何かを入れることは、鼓膜や外耳道に深刻な害を及ぼす可能性がある」と話す。

 そのうえで「耳を守るためのポイント」として、次の項目を挙げている。

難治性むちうち症からなぜ多くの不定愁訴がおきてしまうのか?
難治性のむちうち症を改善 後編 東京脳神経センター 整形外科・脊椎外科部長 川口浩医師

前編『画像診断できない難治性のむちうち症を独自の治療法で改善』

原因不明で治療法がなく多くの患者さんが回復をあきらめていた難治性のむちうち症。東京脳神経センターで進む独自の治療で、めまい、動機、吐き気などの全身症状やうつ症状などの不定愁訴が大幅に改善しているという。その具体的な成果についてお話を伺った。

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医療法人社団 顕歯会 デンタルみつはし 理事長…

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近畿大学理工学部生命科学科ゲノム情報神経学准教授…

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小笠原記念札幌病院腎臓内科。日本中毒学会認定クリ…

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