ポケGOが<プチひきこもり>の解消に?
ところで、日本で「ひきこもり」現象が始まったのは、1970年代のこと。80〜90年代にかけて激増したという。いまでも年代を問わず「1週間外出していない」「ここ数日、家族以外と話していない」などの<プチひきこもり>は増えているようだ。
12月26日に国土交通省が発表した「全国都市交通特性調査(2015年度)」(速報版)によると、調査日に外出した人の割合は平日80.9%、休日59.9%。この調査が開始された1987年以来、最低を記録した。
1日の移動回数も平日2.17回、休日1.68回とこちらも最低。つまり、「外出する人」が減っている。人口全体における高齢者の割合が増えたとはいえ、移動回数では70代1.60回に対し、20代1.43回と減少している。
そこで、外出の動機となるかもしれないポケモンGO。歩数増加の継続には懐疑的な報告がなされたが、<ゲームに飽きて辞める人>が増えたのも一因かもしれない。
ユーザー心をくすぐる<仕掛け>
「ポケモンGO」を手がけるNIANTIC社は、ユーザーを飽きさせない仕掛けを次々と繰り出している。10月のハロウィン、11月の感謝祭に続き、現在は年末年始イベントの真っ最中だ。
第1弾(12 月26日〜1月3日)は、レアな「ベイビィポケモン」をゲットできる確率が上がるという。第2弾(12月31日〜1月8日)では、御三家と呼ばれる「ヒトカゲ」「ゼニガメ」「フシギダネ」と、その進化系の出現率がアップする。
正月休みでゴロゴロしていると、カラダがゆるむことは必至。この機会にポケモン探しに出かけてはどうだろうか。ただし、交通ルールや公共マナーは守った上で。
(文=編集部)