食後に血糖値が乱高下する「血糖値スパイク」で突然死も! その予防法は?

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血糖値を24時間計測できるようになり「血糖値スパイク」が明らかに(shutterstock.com)

 健康診断の血糖値は正常なのに、食後の短時間だけ、まるでジェットコースターのように「血糖値が乱高下」する、「血糖値スパイク」と呼ばれる生命を脅かすほどの生理現象がある。

 NHK『あさいち 血糖値スペシャル』(11月15日)は、最新式の血糖値測定器を使った血糖値の実態調査を行い血糖値対策を紹介。そんな、血糖値スパイクの実態とは? そして、予防法はあるのか?

空腹時は正常でも、食後、急激に上昇して140mg/dLを上回る!

 潜在患者1400万人以上――。40代頃から急増し、日本人の4人に1人が罹るとされる生活習慣病、糖尿病。太っていなくても、健康診断で異常がなくても、安心できないのが糖尿病の怖さだ。健康診断では気づきにくい血糖値の異常が潜んでいるからに他ならない。食後、血糖値が急激に乱高下する血糖値スパイクは万病の元だ。

 食事すれば、血糖値は一時的に上がるが、正常な人なら140mg/DLを超えない。だが、空腹時の血糖値は正常でも、食後、急激に上昇して140mg/dLを上回り、その後、速やかに正常に戻る場合がある。これが血糖値スパイクだ。グラフを見ると、急上昇の直線がまるでスパイク(尖った釘)のように見えることにちなむ。

 以前から食後の血糖値が高まる事実は分かっていたが、血糖値を24時間リアルタイムで計測できる測定器が開発され、1日の変動の推移が詳しく掴めるようになったことから、血糖値スパイクのリスクが問われるようになった。

糖尿病、脳梗塞、心筋梗塞、がん、認知症などのリスクが高まり、最悪、突然死も!

 血糖値スパイクが怖いのはなぜか? 血糖値スパイクは、糖尿病の初期段階なので、放置すれば、糖尿病につながる可能性が極めて高い。最悪なら合併症による失明、手足の切断などの致命的なリスクも避けられない。

 リスクは、それだけではない。血糖値が急上昇すると、活性酸素が大量に発生し、血管内の細胞を傷つけ、コレステロールを酸化させる。免疫細胞が働くと、血管壁が盛り上がり、血管の内側が狭くなり、動脈硬化が多発するため、脳梗塞や心筋梗塞に陥る。その結果、突然死のリスクが一気に高まる。

 さらに、最近の臨床研究によって、驚くべき事実が確かめられた。血糖値スパイクが生じてインスリンが多く分泌されると、脳内にアルツハイマー型認知症の原因とされるアミロイドベータの蓄積が進むため、記憶力が衰えやすくなる。また、インスリンは細胞を増殖させる働きがあるので、がん細胞の増殖を促しやすい。つまり、血糖値スパイクは、認知症、がんの発症リスクを必然的に高めることにつながるのだ。

 血糖値スパイクを防げるだろうか? 予防の基本は、血糖値を上げる「糖質の吸収をゆっくりさせる」ことに尽きる。

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