順天堂大学眼科が開発したアプリ「ドライアイリズム」は研究などにも役立てられる
DryeyeKTはとても簡便で使いやすい。ドライアイチェックに役立つ「ドライアイリズム」も紹介しよう。
ドライアイリズムは、アップル社が提供する医療研究フレームワーク「ResearchKit」を活用し、ドライアイの臨床研究のために順天堂大学眼科学教室ドライアイリズム開発チーム(猪俣武範教授ら)が開発したドライアイチェックiPhoneアプリだ。
測定は、実にシンプルな5ステップ。
1ステップ:まばたき測定(まばたきの回数や我慢できる秒数をカメラで計測する)
2ステップ:実用視力測定(20秒間の視力の変化によってドライアイの危険度を測定する)
3ステップ:OSDIアンケート(ドライアイ診療で使われている12項目のアンケートに答える)
4ステップ:生活習慣調査(ストレス、頭痛、睡眠時間、眼のかゆみ、歩数などの生活習慣を記録し、ドライアイとの関連性を調べる)
5ステップ:すぐにドライアイ指数の測定結果を評価(ドライアイと生活習慣の推移を簡単に記録・確認できる)
毎日5分、日々の連続した測定データの変化を確認できる、過去1週間の診断履歴をアプリ上で確認できる、ドライアイ予防のニュースが配信される、それがドライアイリズムのメリットだろう。
しかも、日々の診断データは、順天堂大学のドライアイの早期発見、診断、治療、研究に役立てられる。11月3日現在、ドライアイリズムのダウンロード数が1万を超えているという。
ドライアイの人は、日本に2200万人、世界に10億人と推定されている。眼精疲労、眼痛、頭痛、自覚視力の低下、肩こりなどがQOL(生活の質)を低下させる。DryeyeKTもドライアイリズムも、ドライアイの予防に最適なツールだ。ぜひ活用してほしい。
(文=編集部)