依然として大腸内視鏡が大腸がんスクリーニングの黄金律
この知見をレビューした別のがん専門家、米ウィンスロップ大学病院のJules Garbus氏は、「今回の報告は大腸がんスクリーニングでどの器機を選ぶかにも影響する」と話す。
S状結腸鏡検査では大腸の左側、肛門から左上腹部までしか検査できないが、大腸内視鏡検査ではその範囲を超えて大腸全体を完全に検査できると同氏は説明し、「今回の研究から、予後と治療法を確定するうえで、がんの位置は欠かせない要素であり、依然として大腸内視鏡が大腸がんスクリーニングの黄金律であることが示された」と述べた。
報告は以上である――。研究成果は目覚しいものだが、なにより大腸がんにならないような食生活を心がけることが肝要であることは言うまでもない。緑黄色野菜や根菜類を取り入れたバランスのよい食生活を心掛けるとともに、規則正しい排便習慣を身につけることを心がけたいものだ。
(文=編集部)