漫画『カイジ』のVR<鉄骨渡り>が登場! バーチャルリアリティで「高所恐怖症」を克服!?

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ダウンタウン・松本人志は「閉所恐怖症」をVRで克服か?

 件のアプリ「Itsy」はストックホルム大学の学者が開発協力しており、玩具状のクモが徐々にリアルに化してゆくという仕組み。セラピーではVR上の接近度を測定し、プレイ後は実体験に挑ませたが、結果は(2度目での克服者も含め)全員が歩み寄りに成功したそうだ。

 やはりクモ恐怖症の克服を狙ったIgnisVRのHTC Vive向けソフト『Arachnophobia』の共同開発者には心理学専攻の学生が携わるなど、これらの錯覚や慣れから恐怖の克服をうながすソフトの多くは「行動療法」と呼ばれるセラピー方法を参照して開発されている。

 一方、いわば恐怖を意図的に与えるVRコンテンツの場合、健康面やモラルの問題、あるいは法律面でも議論の余地や課題が多いことも事実だ。

 たとえば、セラピー中の被験者が興奮状態に陥る事例は容易に想定できるが、「専門家による適切な指導があれば(法律的にも)問題ない」との見解を寄せる臨床心理学者もいる。

 高所恐怖症の克服向けコンテンツの場合も仕組みはシンプルで、まずは外景が見えるエレベータで高層ビルを上り、手すりのない足場を歩くというVR映像を体験してもらう。それに慣れたら現実世界での最後の試練とばかり、高層ビルから滑車を使ってZIPライン下降に挑んでもらうというものだ。

 こうした効果を認知行動療法(曝露療法)に取り入れたのが、今後の需要(導入)が期待されるVR曝露療法だ。

 たとえば、飛行機恐怖症の場合、従来ならば「最後の試練」が実際の機内の椅子に腰かけて空を飛ぶことだった。この最終儀礼はVRになっても変わらないわけだが、「事前の慣らし」が病院内で出来たり、スマホのVRアプリで体験できれば克服挑戦の親近性をうむだろう。

 昨年5月OAの日本テレビ系『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』内で、ゾンビ姿の待ち伏せ場面を収録して以降「閉所恐怖症」に陥っているとトラウマ告白した松本人志さん。もし、閉所恐怖症克服のアプリが登場したら、ぜひ挑戦ライブ放送を期待したい!
(文=編集部)

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