漫画『カイジ』のVR<鉄骨渡り>が登場! バーチャルリアリティで「高所恐怖症」を克服!?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
390641494.jpg

「恐怖症」はバーチャルリアリティで克服!?(shutterstock.com)

 高所恐怖症や先端恐怖症、あるいは閉所恐怖症や対人恐怖症、果ては認知症にいたるまで、バーチャルリアリティ(VR:Virtual Reality=仮想現実)のゴーグル+ヘッドフォンの装着によって克服できる時代が到来したようだ。

 そんなVR新時代の幕開けを象徴すべく、10月13日の発売前から大いに話題を呼んでいたのが、PlayStation VR(PSVR)用ソフトの『カイジVR ~絶望の鉄骨渡り~』だ。

 福本伸行さんの大ヒット漫画『賭博黙示録カイジ』のなかで衆人環視の下に行なわれる戦慄のギャンブル、「人間競馬」と「電流鉄鋼渡り」の場面をゲーム化したもので、コレがもぉ、怖いのなんの……。

 「勝ち馬」になるべくプレイヤーが挑む鉄骨は地上から数10メートルの高さに設置され、進むにつれて狭くなる。しかも複数人が乗るから競争相手を落とさない限り、自分の順位は上げられない。

 次の鉄骨は地上と74メートルも離れ、電流も流れているために手をつけば感電落下で最悪「死」が待ち受けているという戦慄体験が味わえる。

<カイジVR>が示唆する未来

 PS本機の国内販売台数は約5万台といわれるが、PSVRに期待を寄せるユーザー間では「叶うなら、レースやシューティングやエロよりも、カイジの鉄骨渡りを体験したい!」「俺が死ぬわけがない!!! 連呼しつつVRカイジ、やりたい! 出ないかな」という待望の声々が早くから投稿されていた。

 ゆえに無邪気なゲームマニア間では「予想以上に出るのが早かった!!」との歓待の嵐が吹き荒れているが、違う視点で気になるのがこの戦慄恐怖疑似体験ソフトの登場を機に「自分の弱点を思い切って克服してみるか」と挑む高所恐怖症系の方々がはたしてどれくらいいるのかという興味である。

 この『カイジVR ~絶望の鉄骨渡り~』登場以前にも、ロッククライミングを疑似体験できるOculus Rift(オキュラス・リフト)向けのゲーム『The Climb』があったし、VR上の体験を経て現実世界でのさまざまな恐怖症や不安を和らげて、克服を目論むコンテンツ開発は世界中で進められてきた。

 有名なのが、Samusung社が今年3月に北欧各国の社内ボランティアを募ってセラピーを試みたという、Gear VR対応のクモ恐怖症克服アプリ「Itsy」。

 事前の社内調査では社員のクモ恐怖症率は25%と判明しており、「Face Your Fear」と題された今回のセラピーでは3時間で苦手意識を克服し、実際のクモに触れることを最終目標にしたという。

<治療の中断>を減らした「オンライン診療」~会社やカフェからアクセスする患者たち
インタビュー「自宅や職場からの遠隔診察を可能に」第3回:新六本木クリニック・来田誠院長

第1回:<治療の中断>を減らした「オンライン診療」~会社やカフェからアクセスする患者たち
第2回:通院不要の「オンライン診療」~支払いはクレジット決済、薬は院外処方箋を自宅に配送
第3回:<治療の中断>を減らした「オンライン診療」~会社やカフェからアクセスする患者たち
 「5大疾病」のひとつとされ、もはや誰でもかかりうる病気となった精神疾患。その治療は長い期間にわたることが多いため、通院には負担がかかるのが常だった――。そんな精神科の診療をオンラインで行うことを可能にし、利便性を高めたのが新六本木クリニックだ。

精神保健福祉士。フリージャーナリスト。1977年…

里中高志

藤田保健衛生大学医学部第一病理学教授。慶應義塾大…

堤寛

理学療法士。日本で理学療法士として勤務した後、豪…

三木貴弘