虫歯の最大の原因は「菌」ではなく「糖質」! 肉中心の「原住民食」であらゆる病気を予防

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病気からの解放は肉食中心生活か!?

 「その日から甘いものもビシッとやめて、糖質のご飯もほとんど食べないで、本当に肉中心の生活にしたら、1年半で潰瘍性大腸炎が完治しました」

 それほどまでに病気と食事が密接に関係していることを実感した出来事だった。

 「今もまったく何の治療も受けずに普通に生活していられる。大腸にファイバーを入れてないのでわりませんが、本人に自覚症状がないんだから病気じゃない。安定というより完治でしょう」

 長尾先生が先住民食を参考に虫歯予防のために提唱する食生活改善法は、

①甘いものは何であれ、一切摂らないこと
②白米や精白小麦で作られパン、麺類など、糖質の多いものはなるべく控えること
③加工食品、インスタント食品、保存食品、ファストフードなどの摂取をなるべく控えること
④植物油の摂取をなるべく控えること
⑤牛乳やヨーグルトは摂るとお腹がゆるくなる人はこれを避け、バターやチーズは積極的に摂ること
⑥タンパク質、特に動物性タンパク質を積極的に摂ること
⑦新鮮な野菜を適度に摂ること
⑧動物性食品と植物性食品の摂取比率は、なるべく7:3にすること
⑨タンパク質、脂質、糖質の摂取比率はカロリーベースで、4:4:2にすること

 実践の注意点として、「食事は1日3食しっかり摂る」「食事は肉、魚介類、卵、チーズなどの動物性食品を中心として、これらを1日最低500g以上とるようにする」「野菜は葉物野菜やキノコ類、海藻類といった、糖質の少ないものを添える程度に摂る」「食事は一口30回以上、よく噛んで食べるようにする」などとしている。

 「よく、離乳食も先住民食でいいのか? 米とか芋とか食べさせなくても本当に大丈夫なのか? と聞かれるんですが、実際に先住民が食べさせないんだから全然問題がない。じゃあ、何を食べさせればいいのかといえば、お肉を柔らかく煮たり、お魚も柔らかく煮て骨を取っってやり、その煮汁も与えるとか。あとはゆで卵を潰してあげるとかでいいんですよ」

 そんな長尾先生も、かつては「甘いものを全然採らないのは極端で実際は無理だろう」とか、それを予防するために「歯磨きやフッ素なんかが必要なんだろう」と、世間の御多分にもれず思っていたという。しかし、プライス博士の唱える先住民食の奨めが人生を変えた。

 「歯磨きやフッ素なんて何を言ってるんだ、と。虫歯だけじゃなくて口の中の疾患、全身の疾患、潰瘍性大腸炎も含む難病、がんや認知症や精神疾患だとか、ありとあらゆるものが糖質と甘いものから来ているんだから。それらを全部やめてしまえば、そういう病気すべてから解放されるのであれば、それを率先してやらない手はないということですよね」

 取材の最後に歯石取りの効用を問うと、「気持ちいいし、それ自体を否定はしませんが、韓国式アカスリみたいなもので(笑)」と切り返された。洒落のわかる歯科医である。
(取材・文=編集部)

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