医療者が踊る、AKB48「恋するフォーチュンクッキー」~「幸運をすべての人間に!」

この記事のキーワード : 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

AKBとHBMが絶妙なコラボ

 また、『がんとともに、自分らしく生きる/ 希望をもって、がんと向き合う「HBM」のすすめ』(きずな出版)のあとがきで、著者・高野利実氏(虎の門病院臨床腫瘍科部長)はこう綴っている。

 <がんが全身に転移したとしても、人間の「心」には、がんが転移することはありません。病気が、心の自由や笑顔を奪うことはありません。/ パッチ・アダムスが言うように、病気があろうとなかろうと、誰もが幸せになることができるのであって、医療というのは、そのためにあります。>

 同書は、読売新聞の好評連載コラム『がんと向き合う~腫瘍内科医・高野利実の診察室』を一冊に編んだもの。高野氏はまさにEBM(evidence-based-medicine : 根拠に基づく医療)という言葉が流行り始めた頃、医者になった世代に属する。

 副題にもあるHBM(human-based-medicine : 人間性に基づく医療)とは、EBMをもじって高野氏が造語し、「一人ひとりの、その人なりの幸せ」を目指す自らの指針を表わしている。

 完治が望めない進行がんの患者に対して、「人間本来の可能性を信じて」と題したあとがきの最後を、高野医師はこう括っている。

<愛とフォーチュン(幸運)をすべての人間に!>

 前者の岩田健太郎氏が1971年生まれ、後者の高野利実氏が1972年生まれ。このEBMの申し子世代が「情報難民」の患者に新たな希望の光を指し示す存在になるかもしれない。

 じつは高野医師、世界中で話題を呼んだ(再生回数60万回超!)ある動画内の1場面で一瞬だがダンス姿も披露している。

それは日米のがん医療に携わるスタッフ陣が患者らを励まそうと、かのAKB48のヒット曲「恋するフォーチュンクッキー」に合わせて踊ったもの。

 日本側からは東京・大阪・京都・神戸のがん専門スタッフが総勢243人参加し、計46パートを数珠つなぎで競演している。時代は変わる、それは医療現場も例外ではない。そんな新しい息吹を感じたければ、ぜひ、で検索視聴を!
(文=編集部)

がんになってもあきらめない妊活・卵巣凍結 費用は卵巣摘出に約60万円、保管は年間10万円
インタビュー「がんでも妊娠をあきらめない・卵巣凍結」後編・京野廣一医師

がん患者への抗がん剤による化学療法は妊孕性(妊娠のしやすさ)を低下させる。がんにより妊娠が難しくなる患者を支援するため、2016年4月に「医療法人社団レディースクリニック京野」が、治療前に卵巣を凍結して保存しておく「HOPE(日本卵巣組織凍結保存センター)」を設立すると発表した――。医療法人社団レディースクリニック京野理事長の京野廣一医師に卵巣凍結の仕組みについて訊いた。
前編『「がん」になっても妊娠・出産をあきらめたくない女性のための「卵巣凍結」とは?』

大阪市内のクリニック勤務。1987年 産業医科大…

吉田尚弘

小笠原クリニック札幌病院腎臓内科。日本中毒学会認…

横山隆

シカゴ大学医学部内科・外科教授兼個別化医療センタ…

中村祐輔