がんサバイバー・鳥越俊太郎さん、都知事をめざす~がん患者への偏見が変わるとき

この記事のキーワード : 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

がんになったけれども元気に仕事できる社会に

 基本法自体、がん医療の水準向上と「全国どこでも同じレベルの医療」を提供できる環境整備を謳っており、治療法も日進月歩である今日。

 がん発症後も治療を経て「社会復帰」ができるよう、就労支援を法的に位置づけ、経済的不安が軽減できる社会の構築を改正案はめざす。

 いわゆる「私傷病」の取り扱いに関しては各社の就業規則にゆだねられており、指針上の法的拘束力はない。そんな現状に対し、改正案は「事業主の責務」の新設を掲げている。

 一方の厚労省も今春、がん患者など長期治療が必要な勤労者に対し、企業側がその勤務時間や休暇への配慮を促すガイドライン(指針)を公表した。

 こちらも法的拘束力はないものの、企業社会に広く根付かせる目的で、「治療と仕事の両立」を掲げるガイドラインには、次のような支援策(=お試し出勤案)が例示されている。

 ■時間単位の有給休暇/ 時差出勤/ 短時間勤務/ 在宅勤務/ 休業明けの勤務時間を短くする

 がんサバイバーが働くための組織の代表も務めている鳥越俊太郎さんは、こう語っていた。

 「がんになったけれども幸いにも生き残った人たちが元気に仕事をしていく、そういう社会を心から思っています」

 「がん検診100%」の鳥越案に対しては、「準備不足で政策のタマがない証し」との厳しい指摘や、賛同派のなかにも「反面、政治の手段にはしてほしくないな」という意見もある。

 現役就労でがんばる都民サバイバーたちはどう捉えるだろうか。投票日は7月31日! 
(文=編集部)

バナー1b.jpeg
HIVも予防できる 知っておくべき性感染症の検査と治療&予防法
世界的に増加する性感染症の実態 後編 あおぞらクリニック新橋院内田千秋院長

前編『コロナだけじゃない。世界中で毎年新たに3億7000万人超の性感染症』

毎年世界中で3億7000万人超の感染者があると言われる性感染症。しかも増加の傾向にある。性感染症専門のクリニックとしてその予防、検査、治療に取り組む内田千秋院長にお話を伺った。

nobiletin_amino_plus_bannar_300.jpg
Doctors marche アンダカシー
Doctors marche

あおぞらクリニック新橋院院長。1967年、大阪市…

内田千秋

(医)スターセルアライアンス スタークリニック …

竹島昌栄

ジャーナリスト、一般社団法人日本サプリメント協会…

後藤典子