夫で俳優・渡辺謙さん(56)の胃がん手術に次ぎ、自らも初期の乳がんを患って3月11日に手術していた事実が判明した女優の南果歩さん(52)。
まるでドラマ! 妻の直感が夫の病を突き止め、その人間ドック効果が自らの罹患発見にも繋がるという婦唱夫随劇となった。
関係筋の情報によれば南さんの乳がんが判明したのは2月下旬のこと。つまり南さんの助言(そこから人間ドック受診)で渡辺さんの早期胃がんが見つかった。手術入院していた献身看病の時期と重なる。
夫の「まさか」の胃がん発覚で、受診の大切さを痛感した南さんは自らも積極的に人間ドックを選択。結果「まさか」が相次ぐ、初期乳がんの発覚となって今回の手術となった。
看病期間の積極受診が自らの早期発見を
ところが、罹患発覚の2月下旬は、先日最終回を迎えた草薙剛主演のテレ朝系刑事ドラマ『スペシャリスト』の収録真っ盛りの時期。
相棒の婦警役を好演中だった南さんは「まさか」の事態に見舞われた事情を隠し、プロの女優根性で撮影を敢行。今月上旬のクランクアップを全うして即、手術に臨んだようだ。
「謙の命を救ったのでなく、私の方こそ謙の病から救われた命です。精神的に辛い局面も『果歩の全てを一生愛す』その言葉が支えになりました」
これは、南さんが自身のオフィシャルブログ上に綴った夫婦模様。
現在は4月公演の主演舞台『パーマ屋スミレ』の稽古に向けて療養中の南さん。
「神様が決めた寿命まで、ピンクリボンを胸に命燃やして熱く生きたいと心から思っています」と、乳がん知識の啓発にも協力を惜しまない気持ちを表明した。
折しも南さんが手術を受ける前週の3月4日、参議員議員会館(東京・千代田区)にて超党派の議連『乳がん・子宮がん検診促進議員連盟』の設立1周年記念講演会が開催された。
当日、婦人科系疾患の予防啓発活動を行なっている一般社団法人『シンクパール』の難波美智子・代表理事が公表した諸々の統計値(=実態)はかなり暗澹たるものだった。