安全を優先すればオシャレさがなくなる?
持ち歩きなら、保冷もでき光も通さないTHERMOSや象印などに代表される「魔法ビン系」の水筒が便利だ。しかし、カラフルさで気分がアガるフレーバーウォーターには透明のボトルが好まれるはず。これからの季節の持ち歩きには、不向きだといえよう。
また、「野菜や果物の栄養分が水に溶けだす」とあるが、その点はどうだろう? 切った野菜を水に漬けっぱなしにすると「水溶性のビタミンなどが外に流れ出してしまう」といわれるが、果たして美容に効くほどの栄養素が摂れるかは定かではない。
実は「気分をアゲる」だけ?
実際に飲んでみると、これがじつになんとも「薄味」。入れるものと量にもよるだろうが、果物もつぶしたりしていないため香りの恩恵も微妙だ。つい「いろはす みかん」をイメージしてしまうが、完全に裏切られる。
体験者からは、「レモンを普通に絞って入れた方がよほど香りがいい」とか「決しておいしくはない……」という本音もチラホラ聞こえてくる。そう、あくまで「気分をアゲる」流行りもの感に満ちている。
そんなフレーバーウォーター、自宅の冷蔵庫で冷やして楽しむぶんにはすてきだが、安全な水筒に入れて持ち歩く(オシャレさに欠ける!)ほどのメリットは、どうやら見当たらなそうだ。
(文=編集部)