セルフチェックできる皮膚がん「ABCDEの法則」で早期発見?

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早期発見であれば9割近い生存率だが,,,shutterstock.com

 皮膚がんのなかで、悪性度が最も高いのがメラノーマ。悪性黒色腫とも呼ばれほくろと一見同じに見えても全く別の病気。進行すると、リンパ節や他の臓器(脳、骨、内臓)に転移して致命的な結果を引き起こす。

 米ニューヨーク大学(NYU)医学部/ランゴン医療センターのDoris Day氏は、「シャワーを浴びた後や夜パジャマに着替えるときにでも、皮膚がんの徴候がないか肌を確認する時間を定期的にとることを勧める」と述べ、それで命が助かる可能性もあると話している。

 屋外に出るとき、子どもに日焼け止めをたっぷり塗る時間はとるのに、自分の肌の保護を怠ってしまう親は多い。皮膚科専門医は、「皮膚がんは年齢にかかわらず、誰にでも発症する可能性がある」と警告している。

 米国皮膚科学会(AAD)の専門家によると、最も致命的な皮膚がんであるメラノーマをセルフチェックするための「ABCDEの法則」があるという。

□A(Asymmetry):左右非対称。ほくろの片側がもう一方と同じでない。
□B(Border irregularity):境界不明瞭。ほくろに凹凸や切れ込みがあるか、縁が不鮮明。
□C(Color):色。ほくろの一部の色が異なる。
□D(Diameter):直径。ほとんどの黒色腫は、診断時に鉛筆についている消しゴムよりも大きい。ただし、小さいこともある。
□E (Evolving):進行。ほくろや皮膚病変の大きさ、形、色が経時的に変化する。

 この法則は誰もが知っておくべきであり、これらの徴候を定期的に確認することが早期検出に役立つという。背中など見づらい場所は家族に頼むとよい。

大分県で日本では珍しい皮膚がん検診

 このメラノーマ発生の原因ははっきりしないが、人種による違いが大きい。白色人種の発生率が有色人種よりも数倍高く、紫外線の強い地域に住む白色人種の発生率がさらに高いという報告もあるため、紫外線が関係している可能性があるといわれる。また摩擦、圧迫など、外部からの皮膚への刺激が関与しているとも考えられている。

 ホクロのように黒色の色素斑として出現するものがほとんど。足の裏や手のひら、爪、顔、胸、腹、背中など身体のさまざまな部分にも生じる。時間が経つと隆起してきたり、周囲に色素が染み出し、まれに赤色調で表面がびらん(皮膚がなくむけている状態)するものもある。

 リンパ節以外の臓器への転移がないⅠ~Ⅲ期では、手術で病変を全て切除する治療が基本。通常のがんと同様、状況によって手術が無効な場合や、化学療法をはじめとする全身療法が必要な場合がある。

 日本ではメラノーマ発症の確率は、白色人種に比べ比較的低いが、大分県では2006年から全国でも珍しい皮膚がん検診が行われている。大分大学医学部皮膚科、別府医療センター皮膚科・皮膚腫瘍科の共催で、皮膚科・皮膚腫瘍科医師がボランティアで参加し、受診は無料だ。

 2013年まで2957名が受診し、55名に皮膚がんが見つかっている。悪性度の高いメラノーマも5名含まれている。

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