「日焼けマシンは皮膚がんになりやすい」は本当?"18歳未満は特に危険"と米国当局も警告

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【ビジネスジャーナル初出】(2014年8月)


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画像「Shutterstock」より。


 夏になると水着になる機会が増えるため、日焼けサロンなどで事前に小麦色に日焼けする女性が多くなる。男性も就職戦線真っ盛りの大学生などは「男らしさ」や「健康」アピールのため日焼けサロンに足を運ぶという。
 
 日焼けの原因である紫外線には、人間の体内でビタミンDを生成させる力がある。ビタミンDはカルシウムの骨への沈着を促進する重要な栄養素だから、まったく日の光を浴びないで暮らすと、骨が脆くなりやすいともいえる。
 
 とはいっても、あまり紫外線を浴び過ぎるのも問題ありだ。美容の面からは、しみの増加や肌の老化が指摘されている。それ以上に皮膚がんの危険性も高くなる。太陽光には紫外線B波が多く、これが火傷のように赤ぶくれをつくる日焼けの原因である。しみやシワも、このせいでできてしまう。
 
 そして、紫外線によって皮膚の細胞の遺伝子が傷つき、その状態が長期間続くとがん細胞に変異すると考えられている。皮膚がんには、大きく分けて表皮細胞が悪性化したものと色素細胞が悪性化したものとがある。発生は前者のほうが多いのだが、後者のほうが危険度は高い。こちらは「悪性黒色腫(メラノーマ)」と呼ばれている。

 日焼けマシンというのは、このB波の発生を抑えて、肌を赤くしないで日焼けできる紫外線A波を照射するようになっている。A波はB波に比べて、肌のより深い部分まで浸透するため、皮膚表面の火傷は起きないし、肌が赤くならず、短時間で小麦色に焼けるのだ。

●米国では健康被害を表示を義務づけ

 ところが、このA波もまた日焼けである限り、しみや肌の老化、そして皮膚がんと無関係ではないことがわかってきた。肌の深いところに入り込むだけに、弾力を保つ組織などに損傷を与え、さらには免疫力を低下させて皮膚がんを引き起こすのである。
 
 カリフォルニア大学の研究チームは、日焼けマシンを使用した者のがん罹患率が、使用していない者より高いことを確認した。とくに25歳未満の若い世代では、他の世代よりもリスクが高いことが報告されている。18歳未満の子ども時代に紫外線を浴びることも、がん細胞への変異を促すことがわかってきたのだ。
 
 このほど、アメリカの食品医薬品局(FDA)は、日焼けサロンの日焼けマシンなどに関して、18歳未満は使用すべきではないという警告の表示を義務づけた。健康へのリスクを3段階に分けた分類の中で、低リスクのクラス1からクラス2に引き上げて、販売前の承認手続きが必要となったのである。
 
 FDAは、日焼けマシンによってメラノーマの発症リスクが59%も高まるという調査結果を示しつつ、子どもの日焼けマシン使用、さらに家族に皮膚がんになった者がいる場合も、よりリスクを高めると指摘している。健康アピールのため日焼けして、健康を害したとなっては、それこそ本末転倒というべきだろう。今後は、こうしたリスクも頭に入れる必要がある。
(文=チーム・ヘルスプレス)

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