糖尿病治療やダイエット効果で注目を集めるホルモン「レプチン」は、多すぎても少なすぎても危険!?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

肥満になるほどレプチンが増え、肥満になりやすくなる

 レプチンの分泌量は体脂肪量に比例する。つまり、肥満になるほど血液中のレプチンが増えるのだ。

 「レプチンが増えると食欲抑制作用も強く働いてくれるのでは?」と思うが、そうはうまくいかない。実はレプチンには「抵抗性」がある。増えすぎるとうまく機能しなくなり、抑制がきかなくなって、過食、肥満という悪循環になってしまう。だからレプチンは多すぎても、少なすぎてもいけない。また、レプチンが機能するためにはタンパク質の摂取や睡眠が大切であることがわかっている。

 もともとレプチンは、生理学的に見れば低栄養状態を察知して脳に知らせる、つまり飢餓状態から身を守るためのシグナルとして重要な働きをしている物質である。

 私たちの体は、実に多くの物質が作用しあって機能している。ホルモン分泌については自分の力ではコントロールできない部分も多いし、そもそも未解明の部分も多いが、その働きに感謝しつつ、うまく付き合っていきたいものである。
(文=編集部)

バナー1b.jpeg
HIVも予防できる 知っておくべき性感染症の検査と治療&予防法
世界的に増加する性感染症の実態 後編 あおぞらクリニック新橋院内田千秋院長

前編『コロナだけじゃない。世界中で毎年新たに3億7000万人超の性感染症』

毎年世界中で3億7000万人超の感染者があると言われる性感染症。しかも増加の傾向にある。性感染症専門のクリニックとしてその予防、検査、治療に取り組む内田千秋院長にお話を伺った。

nobiletin_amino_plus_bannar_300.jpg
Doctors marche アンダカシー
Doctors marche

あおぞらクリニック新橋院院長。1967年、大阪市…

内田千秋

(医)スターセルアライアンス スタークリニック …

竹島昌栄

ジャーナリスト、一般社団法人日本サプリメント協会…

後藤典子