痛風の予防の予防法は?
痛風は予防できないのだろうか?
『高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン』の作成にも携わった帝京大学医学部付属病院の藤森新病院長によれば、まず食事でカロリーを制限し、急激なダイエットを避けながら、肥満をコントロールするのが先決と指摘する。
つまり、体重が増えると、血液中の尿酸値が高まり、体重が減ると尿酸値が下がる。したがって、ウォーキング、サイクリング、水泳などのゆったりとした適度な有酸素運動を心がけ、肥満を解消することが最善策だ。
さらに、1日2リットル程度の水分摂取を心がければ、尿酸が排泄されやすくなるため、尿酸値は下がる。さらに、肉類や魚類などの酸性食品を控え、野菜、海草、貝類、豆類、乳製品などのアルカリ性食品を多く摂ると、尿酸の結晶化を防げるだろう。
痛風は生活習慣病、肥満は万病の元。規則正しい生活、穏やかな食事制限、バランスの取れた食事、適度な運動が何よりの予防策だ。痛風の症状や兆しが少しでもあれば、迷わず医師の診断を受けてほしい。
(文=編集部)