ゴールデンボンバー・鬼龍院翔さん、声帯手術で“スーパーヴォーカリスト”に進化!?

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声帯が異常な“動き”を……

 前者の痙攣性発声障害(SD=Spasmodic Dysphonia)の場合は発声の際、自分の意志とは無関係に声帯が異常な動き方をしてしまう病気だ。これは脳の大脳基底核とよばれる部分の異常が要因で起こる「ジストニア(運動)」という疾患の一種と考えられている。

 SDを大別すれば、①内転型、②外転型、③混合型の3タイプ。最も患者数の多い①は発声の際に声帯が過度に内側へ閉じようとするため、締めつけられて絞り出すような声となる。

 一方の②は対照的に声帯が開いてしまうため、息漏れ状のかすれ声や失声状態に陥るもの。そして、この①②の症状を併せ持つのが③である。

 また、翔さんの文にも登場している「器質的異常に基づかない発声障害」を、一般的に「機能性発声障害」と呼ぶ。

 対象も広範で心因性失声症・音声衰弱症・過緊張性発声障害・仮声帯発声・ピッチ障害なども入るが、いずれも声帯を含めて喉頭の形態は正常。にもかかわらず音声の異常や発声時の異常感(咽頭痛や疲労性)が伴う病態だ。

 発症後は自身でも調べたり、医師や歌手仲間にも相談したと綴っている翔さん。原因不明で症状の酷似性からも音声の専門医でさえ診断が難儀、そんな現状下では「精神面(の影響)」とされる例も多いらしい。

歌声の悪化が自信を喪失させメンタルがやられる

 彼は体験からこう自論を述べている。

 「精神的なものが原因で発症するとか書いてあったりするから勘違いされやすいのですが、歌手はメンタルがやられて声が出なくなる(発声障害になる)んじゃなくて、/今までのような声が出なくなって(発声障害になって)、ハッキリした原因もわからず藁をも掴むように巷で喉に良いとされる色々なことを試しても効果が無く歌声が悪化していき自信を無くし傷つきストレスものしかかり、メンタルがやられるんです。」

 そして、「一人でも発症する人が減るように」と前置きし、「どうか少しでも早く、ジストニア・器質的異常に基づかない発声障害の医療の研究が一歩でも先へ進むことを願っています。/いやほんとマジで!!」

 究極のエアーバンド・金爆は楽器も手作り、いわば翔さんの喉だけが唯一の“生楽器”だ。今回の真摯なメッセージから、歌にかける意気込みは十分伝わる。手術の成功を祈りたい。
(文=編集部)

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