「制服」を愛する男たち~これが性的倒錯の“ボーダーライン”を超えた衝動

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なぜ男は制服フェティシズムに走るのか?

 生物学的に見れば、脳内の神経伝達物質のβ-エンドルフィンやドーパミンは、制服フェティシズムの深層心理にも影響を与えていると考えられている。

 β-エンドルフィンは、鎮痛薬のモルヒネと同じような鎮痛・陶酔作用があるため、脳内麻薬と呼ばれる。長時間走り続けると気分が高揚するランナーズハイになるが、制服フェティシズムに耽る制服フェティストの脳内にもβ-エンドルフィンが放出され、耽溺感や多幸感をもたらしている。

 また、ドーパミンは、運動調節、ホルモン調節、快の感情、意欲、学習などに関わる中枢神経系にある神経伝達物質だ。心理的な補償作用やカタルシス(精神浄化)効果が強いため、制服フェティストの性的快感や多幸感にも深く関わっていると思われる。

 なぜ男は制服を愛するのか? なぜエロティシズムを掻き立てられるのか? サディズム(加虐性欲)なのか? 禁断やタブーを犯したい征服欲なのか? 不可侵への過剰興奮なのか?

 あなたにもあるかもしれない性倒錯。その衝動に問い質すほかない。
(文=編集部)

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